...可憐なる小動物を虐待する気分は毛頭ないのですが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...暇に任せてネジったりヒッパったり散々に虐待するものだから...
大杉栄 「獄中消息」
...私はしよつちう胃腸を虐待する...
種田山頭火 「行乞記」
...あんな弱い憐れむべき者を村では何故(なぜ)あのやうに虐待するのであらう...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...その中の一羽がむやみに暴戻(ぼうれい)で他の一羽を虐待する...
寺田寅彦 「あひると猿」
...女や子供を虐待する国柄であったような気もしないではないのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...それから本当に子供を虐待するのは...
戸坂潤 「社会時評」
...この入夫が子供嫌いでややもすればおたみを虐待するようになった...
永井荷風 「ひかげの花」
...その発祥民族を酷使虐待する...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたかもわが衛生を虐待するように...
夏目漱石 「道草」
...動(やや)もすれば人を叱倒(しかりたお)し人を虐待するが如き悪風は男子の方にこそ多けれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...取りも直さず妻を虐待するものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...対等の配偶者を侮辱し虐待するの罪にして断じて許す可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...私が本来望んでいるのは女性を虐待する事ではなかったではないか...
松永延造 「職工と微笑」
...基督は富人の貧人を虐待する世に生れた...
森鴎外 「古い手帳から」
...その大財閥が人民を搾取し虐待するために...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...極度に残忍な方法で虐待するかどうかしなければ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...在来の貴族的芸術を虐待するだろうという事である...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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