...学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画の蘭竹または詩など寄合書にしたる白金布の蝙蝠(こうもり)傘あるいは杖にしあるいは日を除け...
饗庭篁村 「良夜」
...蘭竹を一幅貰ったこともある...
芥川龍之介 「滝田哲太郎氏」
...・蘭竹もかれ/″\に住んでゐる咲き残つたバラの赤さである・つきあたつて墓場をぬけ一月七日時雨...
種田山頭火 「行乞記」
...蘭竹の海岸づたひに田島神社へ参拝する...
種田山頭火 「行乞記」
...……□麦田花菜田長い長い汽車が通る霞の中を友の方へいそぐ霞のあなたで樹を伐る音をさせてゐる水音を踏んで立ちあがる晴れて風ふく銅像がある・早泊りして蘭竹の風が見える(改作)ひさ/″\きて波音のさくら花ざかり(隣船寺)四月十九日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...花こそいゝ迷惑だつた!・やつぱりうまい水があつたよ(再録)・蘭竹の葉の秋めいてそよぎはじめた・別れてからもう九日の月が出てゐる・去る音の夜がふかい夕の散歩をする...
種田山頭火 「行乞記」
...籐椅子の酔心地・感じやすくて風の蘭竹のおちつかない旅関門海峡・灯に灯が...
種田山頭火 「行乞記」
...朝はつめたい煙草も分けてさようなら・なか/\寒い朝から犬にほえられどうし崖にそうてきて曲れば蘭竹二株の早春・汽笛(フネ)とならんであるく早春の白波昇る日は春の...
種田山頭火 「其中日記」
...(十一月六日)“室戸岬”へ波音しぐれて晴れたあらうみとどろ稲は枯れてゐるかくれたりあらはれたり岩と波と岩とのあそび海鳴そぞろ別れて遠い人をおもふゆふべは寒い猫の子鳴いて戻つたあら海せまる蘭竹のみだれやう東寺うちぬけて秋ふかい山の波音土佐海岸松の木松の木としぐれてくる十一月七日 秋晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...さくらちる富士がまつしろさくら咲いてまた逢うてゐる旅ごゝろかなしい風がふきまくるぼう/\としてあるくいつしか春(追加)蘭竹かれ/″\の風にふかれつゝ・鎌倉は松の木のよい月がのぼつた大仏さん異人さんさくら寺いちはやく山ふところのさくら一もと斎藤さんにまた逢ひませうと手を握る東京をうたふ...
種田山頭火 「旅日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...もっとも今更蘭竹(らんちく)から始めて...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
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