...おもうに、因縁によってできている一切の事物、五蘊の集合、物と心の和合によって、成り立っている、私どもの世界には、何一つとして、永遠に、いつまでも、そのままに、存在しているものはありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...尊敬する漱石氏が蘊蓄(うんちく)を傾けて文章を作ってみたらよかろうという位な軽い考であったのであるが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...蘊籍(うんせき)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...言い尽(つく)して余蘊(ようん)なし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...学問の蘊奥(うんおう)を極むれば...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...その蘊蓄の深遠であったこと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...官撰の『数理精蘊』のごとき書物もできて...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...『数理精蘊』には対数表も採用され...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...氣が莎蘊(むしやくしや)することばかりなんでせう...
三島霜川 「平民の娘」
...玉蘊の平田豊なるべきを推測したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒痘瘡の説は、池田錦橋の「天行之※気、与蘊蔵之遺毒、相触激而発」と云ふに近似してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その底蘊(ていうん)は天禀にあるべき詩歌小説を...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...蘊蓄あるかの如き文字を...
吉川英治 「折々の記」
...孔明は張蘊(ちょううん)に向って...
吉川英治 「三国志」
...どういうことになるか」張蘊は眼を斜めにして...
吉川英治 「三国志」
...二階堂道蘊なども...
吉川英治 「私本太平記」
...商売ちがいの蘊蓄(うんちく)を傾けては病人の小幡勘兵衛が扶持(ふち)ばなれになろうも知れん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孔子の回に対する愛情を表現して余蘊(ようん)がない...
和辻哲郎 「孔子」
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