...一番和気藹々としていたようである...
石川欣一 「比島投降記」
...南画と娘9・27(夕)貫名海屋(ぬきなかいをく)の系統を伝へた谷口藹山(あいざん)が...
薄田泣菫 「茶話」
...藹山は押へるやうな手つきをして引留めた...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃藹山はもう七十の上を越してゐたらしかつたから...
薄田泣菫 「茶話」
...そして二度と藹山の門を潜(くゞ)らうともしなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...それから和気藹々(あいあい)たる中に各職場の苦心と労力をさらによく理解することが出来...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...善く言えば和気藹々(わきあいあい)と...
太宰治 「パンドラの匣」
...和氣藹々たるものがあつた...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...この一座の藹々(あいあい)たる家庭ぶりの中に包まれてしまったようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十年百年の後には再び圓右が宗悦の一節に聴いたような和気藹々(あいあい)たる洗練東京の「隣組」が新粧されていようことをせめても私は死後に望んで止まないのみである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...和気藹々(わきあいあい)としている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...藹然(あいぜん)たる仁人の言(こと)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...和気藹々(あいあい)のうちに種々検討された...
吉川英治 「三国志」
...和気藹々(あいあい)たるものであった...
吉川英治 「三国志」
...舟は和気藹々(あいあい)な囀(さえず)りを乗せて...
吉川英治 「私本太平記」
...全軍一家族といったような和気の藹々(あいあい)と醸(かも)されていることだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...満城陽気藹々(あいあい)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...和気藹々(わきあいあい)として生活の楽しめる世界であろう――と彼女は善信に嫁(とつ)ぐ日まで信じていたのである...
吉川英治 「親鸞」
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