...一番和気藹々としていたようである...
石川欣一 「比島投降記」
...仏教の原理を講ずる時にはもちろんはなはだ「藹然親しむべき」ものがある...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...南画と娘9・27(夕)貫名海屋(ぬきなかいをく)の系統を伝へた谷口藹山(あいざん)が...
薄田泣菫 「茶話」
...謂(い)わば和気藹々裡(わきあいあいり)に...
太宰治 「帰去来」
...そうして少くとも外見に於いては和気藹々裡(わきあいあいり)に別れたというだけの出来事なのである...
太宰治 「親友交歓」
...極めて和気藹々(あいあい)として...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...貴下の御家庭の和気藹々(あいあい)たる情景は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...和氣藹々たるものがあつた...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...この一座の藹々(あいあい)たる家庭ぶりの中に包まれてしまったようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の家庭が如何に和氣藹々たる春風にみち...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...わたくしは何ともいえぬ和気藹々(わきあいあい)としたものを感じました...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...まことに春日遅々たるの想ひで豆粒ほどの土に藹々たる無辺の念を凝らしながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...和気藹々(わきあいあい)としている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...号は梧陰又藹軒(あいけん)であつたと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藹然(あいぜん)たる仁人の言(こと)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それからはもう一座は和気藹々(あいあい)となって...
横光利一 「馬車」
...舟は和気藹々(あいあい)な囀(さえず)りを乗せて...
吉川英治 「私本太平記」
...和気藹々(わきあいあい)として生活の楽しめる世界であろう――と彼女は善信に嫁(とつ)ぐ日まで信じていたのである...
吉川英治 「親鸞」
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