...仏教の原理を講ずる時にはもちろんはなはだ「藹然親しむべき」ものがある...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...藹山は押へるやうな手つきをして引留めた...
薄田泣菫 「茶話」
...善く言えば和気藹々(わきあいあい)と...
太宰治 「パンドラの匣」
...極めて和気藹々(あいあい)として...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...彼の家庭が如何に和氣藹々たる春風にみち...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...わたくしは何ともいえぬ和気藹々(わきあいあい)としたものを感じました...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...五十年百年の後には再び圓右が宗悦の一節に聴いたような和気藹々(あいあい)たる洗練東京の「隣組」が新粧されていようことをせめても私は死後に望んで止まないのみである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...一応は和気藹々たるその光景は...
宮本百合子 「或る画家の祝宴」
...辞気藹然(じきあいぜん)感じ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...号は梧陰又藹軒(あいけん)であつたと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藹然(あいぜん)たる仁人の言(こと)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...和気藹々(あいあい)のうちに種々検討された...
吉川英治 「三国志」
...和気藹々(あいあい)たるものであった...
吉川英治 「三国志」
...藹々(あいあい)とみな仲よく頬を染め合った...
吉川英治 「私本太平記」
...全軍一家族といったような和気の藹々(あいあい)と醸(かも)されていることだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...満城陽気藹々(あいあい)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――和気藹々(あいあい)たる四...
吉川英治 「新・水滸伝」
...和気藹々(わきあいあい)として生活の楽しめる世界であろう――と彼女は善信に嫁(とつ)ぐ日まで信じていたのである...
吉川英治 「親鸞」
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