...「藁塚を見つけてきなさい...
...「古い藁塚があった...
...「藁塚は何か不吉な予感がする...
...「藁塚にはいろいろな伝説がある...
...「藁塚の話を聞いてゾッとした...
...・水音もあたらしい橋ができてゐる・新国道まつすぐに春の風・うらゝかにして腹がへつてゐる・送電塔に風がある雲雀のうた・麦田風はれ/″\として藁塚や・裏口からたんぽゝにたんぽゝ・春風のお地蔵さんは無一物・あれが変電所でうらゝか・こんなに虫が死んでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...なんでもないみち・林も春の雨と水音の二重奏・かろいつかれのあしもとのすみれぐさママとよばれつつ蓬摘んでゐる・藁塚ならんでゐる雑草の春あれこれ咲いて桜も咲いてゐる・春はまだ寒い焚火のそばでヨーヨー・みんなかへつてしまつて遠千鳥三月廿七日どうやら霽れさうだ...
種田山頭火 「其中日記」
...「落葉抄」小春なごやかな屋根をつくらふ・小春日和の豆腐屋の笛がもうおひるどき・おしつこさせる陽がまとも・人も藁塚もならんであたたか・落葉が鳴るだらう足音を待つてゐる(敬坊に)・建ていそぐ大工の音が遠く師走の月あかり・冬ごもりの袂ぐさのこんなにも・あのみちのどこへゆく冬山こえて(再録)「ぐうたら手記」素材□したいことはいろ/\あるけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...あれから一年たちました(緑平老に)・空が山があたゝかないろの水をわたる・住みなれて藪椿なんぼでも咲き歩けなくなつた心臓の弱さをひなたに蕗のとうのみどりもそへてひとりの食卓・ほろにがさもふるさとでふきのとう藁塚のかげからもやつと蕗のとう二月二十二日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...○都会人にビルデイングがあるやうに田園人には藁塚がある...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「草木塔」
...道傍(みちばた)にあり合わした藁塚(わらづか)から藁を抜き取って来て...
近松秋江 「狂乱」
...櫂は鮮緑よ!きれいな靄((もや))の中にしてフ※ベの方(かた)に! みるべしな頭の貌(かたち)が動いてる昔の聖者の頭のかたち……明るい藁塚はた岬...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それから藁塚(わらづか)のあちこちに堆(うずたか)く積まれている苅田のなかを...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...麦藁塚に遇わば多く入れ多く入れと豊作を祝う詞(ことば)を述べながら右へ遶るのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...同席の藁塚(わらづか)産業課長が云っておったがね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...思いもかけない藁塚(わらづか)産業課長が同席して...
夢野久作 「爆弾太平記」
...藁塚産業課長が急遽(きゅうきょ)上京して...
夢野久作 「爆弾太平記」
...藁塚産業課長の膝詰(ひざづめ)談判が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...藁塚産業部長までも中風で...
夢野久作 「爆弾太平記」
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