...皮もむかぬ馬鈴薯(ばれいしょ)を入れて味噌汁をつくる...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...坑のなかには利休が馬鈴薯のように土だらけになって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...口は調法6・28(夕)英詩人野口米次郎氏の頭の天辺(てつぺん)は夙(はや)くから馬鈴薯(じやがいも)のやうな生地(きぢ)を出しかけてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...いつしよに薯やら葱やら貰つた...
種田山頭火 「其中日記」
...別段自慢もしないで)のろのろした馬鈴薯が漸く煮えくり返りながら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ピータア君はほとんど信じられないような力で馬鈴薯を突き潰した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...馬鈴薯からのアルコール製造が許されなかったり(群馬県)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ご飯と南瓜と馬鈴薯と梅干とを口の中に投げこんだ...
永井隆 「長崎の鐘」
...肴といっても、飲み手はいないから、甘いものをおごってくれ、ようかん、餅菓子、今川焼、ぼったら焼、今坂、お薯(いも)、何でもよろしい、山の如く甘いものを買い集めて、これへ持参するように」と言いつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ママ薯はひどく腹をたて...
久生十蘭 「だいこん」
...クラブのほうでは南京虫と独逸馬鈴薯(カルトーフェル)は根太が腐ってもクラブ・ハウスへ足踏みさせないといい...
久生十蘭 「だいこん」
...ママ薯は今年の春ごろから急に文武両道をこころざして...
久生十蘭 「だいこん」
...まあ考えてもごらんなさい! 少しばかりの川鱒と卵と馬鈴薯とホットケイキとコーヒー一杯とに対して...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...馬鈴薯の使用の拡大によって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...偶然自然薯と鳶の話が各々出で来た...
南方熊楠 「十二支考」
...やっぱり薯掘りは掘るべきものなりというようなところでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...○自然薯煎餅は宮の下末広堂にあり...
村井弦斎 「食道楽」
...白い馬鈴薯のような細いからだが...
室生犀星 「香爐を盗む」
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