...馬鈴薯は三度目に蝶に変り...
芥川龍之介 「誘惑」
...その頃私達の町ではまだ馬鈴薯の広く食べられない頃であつたが...
安倍能成 「初旅の残像」
...五升芋(ごしょういも)(馬鈴薯(ばれいしょ)の地方名)から立派なウ※スキーの採(と)れる方法に成功しそうになっているんです...
有島武郎 「星座」
...この白い薯(いも)のようなものが...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...ふかした馬鈴薯(ばれいしょ)を食べていた...
梅崎春生 「桜島」
...網の袋には馬鈴薯がいっぱいになっている...
鈴木三重吉 「千鳥」
...そこは粟餅、きび飯、馬鈴薯、蕎麦、豆などより他に食うことの出来ないような処であった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...馬車が古い昔の町を通り抜けると馬鈴薯畑(ばれいしょばたけ)の中の大道を走って行った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...じゃが薯(いも)の煮たのと...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...残りの馬鈴薯を自分で取ってしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほどなく薯虫(いもむし)が蟻に引きずられて行くように...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿で箱まで作ってくれた山の薯があり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「このワルツの曲にはこんな思い出がございます」ママ薯がしゃべりだした...
久生十蘭 「だいこん」
...馬鈴薯以外の工業品の原料その他あらゆる種類の粗生生産物の価格は騰貴する傾向を生ずる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...附合(つけあわせ)物には馬鈴薯を湯煮(ゆで)て裏漉(うらごし)に掛け薯(いも)一斤にバター大匙半分...
村井弦斎 「食道楽」
...○自然薯煎餅は宮の下末広堂にあり...
村井弦斎 「食道楽」
...君が痛酷なる論文を「文学界」に掲げて余を駁撃(ばくげき)したるより数日を隔てゝ君は予が家の薯汁飯を喫せり...
山路愛山 「北村透谷君」
...元よりぼくの薯泥棒を父は知ろうはずがない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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