...薬缶でお湯を沸かして、お茶を入れました...
...薬缶で火をおこすのが得意な人がいます...
...外で薬缶を担いでいるおじいさんがいました...
...薬缶を使って、お風呂を沸かしています...
...薬缶の持ち方を覚えたら、もっと楽になるよ...
...子供が生れるまではブリヂット薬缶の湯を入れるでもなし...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...「まア」といつて再び硯箱を取り上げてフツと軽く硯の上の埃りを吹いて薬缶の湯を差して墨を磨つて呉れる...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...細君は彼に薬缶を手渡す...
太宰治 「女神」
...そして薬缶を沸くようにしておいて...
種田山頭火 「私の生活(二)」
...薬缶(やかん)の水を足した...
富田常雄 「刺青」
...薬缶に湯を沸かし...
豊島与志雄 「擬体」
...誰かというまでもなく、それは、この火と、炭と、薬缶と、土鍋と、茶道具とを持って来てくれた、親切な人――その人が、旅宿の無聊(ぶりょう)と、病気の慰安とを兼ねて、自分のために、この画帖を貸与してくれたのだとは問うまでもなきことで、兵馬は粥を温めるの手数よりも、その心の慰安がうれしくて、うつぷしに寝返って画帖に手を触れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...薬缶(やかん)を取ったりするのが気味が悪いようであった...
夏目漱石 「永日小品」
...誠吾は蔓(つる)のない薬缶(やかん)と同じことで...
夏目漱石 「それから」
...あの時あの薬缶(やかん)を知らずに貰ったが最後生涯の目障(めざわ)りになるんだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...薬缶は洩(も)るに相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...薬缶の蓋と一緒に並べたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薬缶(やかん)と湯呑を持って来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薬缶(やかん)の水をふくむと...
火野葦平 「花と龍」
...手桶(ておけ)薬缶抔(やかんなど)を提(さ)げたる人だち我も我もと押し掛くる事故(ことゆえ)我ら如き弱虫は餓鬼道の競争に負けてただ後(しり)ごみするのみなれば何時飯を得べくとも見えざるにぞ思ひかねて甲板の右舷より大廻りして他の口に行けばここも同じ事なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...終(つい)に肝玉を据ゑて立ち尽す事二十分ばかり群衆尽(ことごと)く散じて後やうやう炊事場に行き切符と引換に飯櫃と菜を抱え己の室に行きこれを同班の人に渡せし後再び炊事場に行きて湯を請へば薬缶一個も残らずとてことわられぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...竹が薬缶(やかん)を持って...
森鴎外 「独身」
...薬缶の湯を取って...
吉川英治 「随筆 新平家」
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