...癖のない濃い髪には薪(たきぎ)の灰らしい灰がたかっていた...
有島武郎 「或る女」
...他は薪炭糧食置場...
石川欣一 「可愛い山」
...大きな薪を燃やす炉である...
石川欣一 「山を思う」
...「私(わたし)も薪雜棒(まきざつぽう)を持(も)つて出(で)て...
泉鏡太郎 「十六夜」
...一歩すすめば山へ入って薪を伐る...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ブリキの暖炉の中には薪が燻って...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...薪は一向姿を見せない...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...薪水(しんすい)...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...薪小屋へ出かけていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...燃えさしの松薪を集めて煖炉を燃しつけにかかると...
久生十蘭 「肌色の月」
...向こうから背に薪(まき)を負った女が下りて来た...
火野葦平 「糞尿譚」
...九七五調の句独鈷(どくこ)鎌首水かけ論の蛙かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔花散り月落ちて文こゝにあら有難や立ち去る事一里眉毛(びまう)に秋の峰寒し門前の老婆子薪(たきぎ)貪(むさぼ)る野分かな夜桃林を出でゝ暁嵯峨(さが)の桜人五八五調...
正岡子規 「俳人蕪村」
...薪こる思ひは今日を初めにてこの世に願ふ法(のり)ぞはるけき経声も楽音も混じっておもしろく夜は明けていくのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...クヌギすなわち薪材をカナギという例は三河にも越前にもあって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...薪(まき)を積んで...
吉川英治 「三国志」
...炭薪の使用などには...
吉川英治 「新書太閤記」
...肌は薪(まき)のように荒れ...
吉川英治 「新書太閤記」
...防寒(ばうかん)の為炉中に薪(たきぎ)を投(とう)ぜんとすれば...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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