...冬の煖炉(だんろ)に燃す薪(まき)をきったりした...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...薪を焚いてそれを前の広場で乾かした...
安倍能成 「初旅の残像」
...雪がなくなったら二三日つづけて薪ごしらえをしたり...
犬田卯 「沼畔小話集」
...薪炭商田舎人は大概自分の郷里から多少の薪炭が産出せられ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼の一本の肢(あし)で薪の上に釣合いを取られていた穂は彼の不注意な支えを抜けて地面に落ちた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...百束の薪とを引っ張って...
竹久夢二 「玩具の汽缶車」
...焼けた薪の山の整理にとりかかっていると...
太宰治 「斜陽」
...――争議団幹部数名を検束せんとしたところから警官と争議団と入乱れて格闘し炉にあった燃えさしの薪をもって警官に渡り合い...
戸田豊子 「歩む」
...けれど、この頃ではすっかり馴れて、薪が無くなると、私に言ってくるようになりました...
豊島与志雄 「楊先生」
...今は思う存分の薪を加えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それでも薪(まき)は持(も)つて來(く)る譯(わけ)にも行(い)かねえから置(お)いて來(き)つちやつた」勘次(かんじ)は自(みづか)ら嘲(あざけ)るやうに目(め)から口(くち)へ掛(か)けて冷(つめ)たい笑(わらひ)が動(うご)いた...
長塚節 「土」
...向こうから背に薪(まき)を負った女が下りて来た...
火野葦平 「糞尿譚」
...たまたま薪を伐りに山に入って牛頭(ごず)栴檀を得...
南方熊楠 「十二支考」
...二つに割って立てかける薪を何というか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...薪小屋の前の二人の姿を思いだすと...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...奈良原到少年もむろん一行に参加して薪採(たきぎと)りの事業に参加して粉骨砕身していたが...
夢野久作 「近世快人伝」
...お前たちにあげられるものは、薪と柴だけだ...
横光利一 「夜の靴」
...また彼の一芸の内である薪割りでもしていることかもしれない...
吉川英治 「紅梅の客」
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