...生薬(きぐすり)屋から買ってきたいい加減の煎じ薬を...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...医薬品は煎じ薬、ハップ、湿布、塗り薬、軟膏、膏薬、稀には粉薬、または錠剤として与えられた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...もう一方の手で煎じ薬がいっぱいに入ったコップを引き寄せた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自分で何かわけの分らない塵芥を寄せ集めてあやしげな煎じ薬をこしらえて飲んだりするが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...非文化的なところが丁度煎じ薬を飲むやうなよさで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そう言いながら煎じ薬を茶碗についで母にすすめた...
宮本百合子 「海浜一日」
...それは彼らの煎じ薬の無効を想像の力によって補強するために他ならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...例えば菊のような草を煎じ薬にして...
柳田国男 「故郷七十年」
...なにか煎じ薬でも」「うるさい...
山本周五郎 「追いついた夢」
...陰湿な煎じ薬の香が漂っていた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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