...何か濁った亢奮(こうふん)がそれを超えて胸にひろがって行くのをじっと感じ始めていた...
梅崎春生 「日の果て」
...しかし今日ではそれが自身の作つた歌であるといふやうなゝつかしみを超えて、私を亢奮させる...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...そして亢奮した足取りで...
長與善郎 「青銅の基督」
...非常に亢奮した後には非常な疲労がくる...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...そういう音楽的なへんな亢奮をしきりに振り落そうとして...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...雪子のは全くの抽象的神経から蔭で何うかするとそんな亢奮を洩すだけのことで...
牧野信一 「熱い風」
...妙に亢奮して来るのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...」「五人の者が斯んなに一列に腕を組んで――」また私に奇体な亢奮でもされては困るとでも思つたらしく...
牧野信一 「歌へる日まで」
...何うして僕がそんなに亢奮したか? といふことをはじめに云つておけば好かつたのに...
牧野信一 「初夏通信」
...花やかな思ひの中に亢進しつゞけるのです...
牧野信一 「女優」
...断然この愚劣な亢奮は収まらぬのだ...
牧野信一 「ゾイラス」
...忽ち戦国時代の勇士が決死の誓ひを立てるかの如くに亢奮して...
牧野信一 「月あかり」
...二人とも怖ろしく亢奮して...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...亢奮した滝本の眼から涙が滾れてゐるのを見て...
牧野信一 「南風譜」
...私の胸は愉快な亢奮を覚えました――そこで私は...
牧野信一 「晩春の健康」
...時には亢奮して涙をこぼしたりしながら...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...嶽々亢顔論古今...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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