...どう答えたら疑われないだろう』などという風に亢奮(こうふん)するのが当然ではないでしょうか...
江戸川乱歩 「心理試験」
...これが亢進(こうしん)して...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...神経の亢進(たかぶ)ったようにはねつけた...
近松秋江 「うつり香」
...蒼白い顔をすっかり亢奮さして...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...感情が亢進(こうしん)して世界が意味深く見えるけれども...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...なんだか氣味のわるいくらゐに亢奮しだした...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...」いつになく藤吉の声は亢奮に震えてゐて...
牧野信一 「淡雪」
...それに類する大きな亢奮をしてゐたが...
牧野信一 「鏡地獄」
...武者修業物語を読んで亢奮(こうふん)すると...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...あの中学の体操に依つて犯罪妄想の如き心悸亢進の胚種を植ゑつけられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...どこか亢奮した調子であった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...兄が兄がと亢奮して気の毒である...
宮本百合子 「雨の小やみ」
...これは――」という亢奮した良人の声を聞いた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...時々亢奮したように白足袋の爪先をせわしく小刻みに動かしたり...
「海流」
...輝はきのう(十六日)一日広島でくらしたのですこし疲れ亢奮して夜珍しく泣きましたって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男の大人が一人シャツだけでワッショイワッショイと両手で子供の群を煽って亢奮して駈けてゆきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょっとした事でも死ぬ程亢奮させられる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...オテル・ド・ロンの鉄門が見え出すと妾は佐野の亢奮し...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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