...深刻失望亢奮繊細次第にもつれて行くモダニストの行き方は...
中野秀人 「第四階級の文学」
...そして亢奮した足取りで...
長與善郎 「青銅の基督」
...殆んどヒステリかと思へるほどの亢奮した調子で...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...お徳に絡(から)み付かれた時の亢奮が次第に醒めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お徳に絡み付かれた時の亢奮(こうふん)が次第に醒めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...感謝するよ」衣川は亢奮した顔付で清川の手を握った...
浜尾四郎 「正義」
...亢奮することなく...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...亢奮してゐたのであつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...絶景に接して放たれた彼女の清らかな亢奮の詞(ことば)に...
牧野信一 「環魚洞風景」
...彼のあれが亢じたならば終ひには何うなることか? と名刺を贈られる度に寒心に誘はれてならなかつたのである...
牧野信一 「奇友往来」
...わけもない亢奮に腕が震えて不思議な苛立ちに駆られるのであった...
牧野信一 「ゼーロン」
...」と鴎丸は独りで亢奮した...
牧野信一 「円卓子での話」
...老いた若者は亢奮してデスク・ラムプの狭い光の弧の下で肩を揺り動した...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...抑えきれない亢奮で頬っぺたを赤くしたが...
宮本百合子 「「インガ」」
...決してただ与えられた刺戟に素早く反応して自分の空想に亢奮したままに作画してゆくような素質の芸術家ではなかったこと...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...咲枝がすこし亢奮した声で医者に電話かけている声で目がさめました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「――龍涙(りゅうるい)地(ち)に落つるは亢旱(こうかん)三年...
吉川英治 「三国志」
...唸っておるのは秘書官閣下か? まあ亢奮しないで待っていろよ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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