...俺は少し亢奮(こうふん)していた...
梅崎春生 「蜆」
...これが亢進(こうしん)して...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...内心の亢奮を押隠すかの様な口調で静かに言った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...其爻辭の中に潛龍・見龍・飛龍・亢龍・群龍と五種を含んでゐる...
内藤湖南 「易疑」
...天界から加勢に来た亢金竜(こうきんりょう)がその鉄のごとき角をもって満身の力をこめ...
中島敦 「悟浄歎異」
...しかしいくらか亢奮してゐるやうな嵬が彼に要求したものはただの紙とペンであつた...
堀辰雄 「顏」
...――それが結婚する前から彼女の内に潜伏していたらしい病気をだんだん亢(こう)じさせて行った...
堀辰雄 「菜穂子」
...彼のあれが亢じたならば終ひには何うなることか? と名刺を贈られる度に寒心に誘はれてならなかつたのである...
牧野信一 「奇友往来」
...そんな亢奮に炎えてゐる暇はないよ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...」村長の亢奮の声がした...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...」余程堀田も酔つた紛れの亢奮に駆られ過ぎてゐたとは云ふものゝ...
牧野信一 「露路の友」
...老いた若者は亢奮してデスク・ラムプの狭い光の弧の下で肩を揺り動した...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...抑えきれない亢奮で頬っぺたを赤くしたが...
宮本百合子 「「インガ」」
...いよいよ時間が来、小使の一人が、ぱらりと手拭でも肩にかけながら此方に向って出て来ると、私共は亢奮し、犇き合って扉の際まで詰めよせるのが常であった...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...戯曲の「谷間のかげ」をよんだときの亢奮したよろこびの表情をそれにつけ思いおこします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...嶽々亢顔論古今...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...よしや疲れるにしても画と観賞的努力間の燃焼に因(よ)るのみの疲労でそれは一種怪い亢奮である...
山本周五郎 「青べか日記」
...その亢奮を感じたのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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