...俺は少し亢奮(こうふん)していた...
梅崎春生 「蜆」
...彼はこうした亢奮した瞬間にも...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...それから営々として亢奮のためにものも云はない少年達は蟻のやうにのぼつていつた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...異常な亢奮を感じた...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...蒼白い顔を少し亢奮させて...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...あまりの亢奮の極自分は上向態にもんどりを打つて池の上に転落したのである……...
牧野信一 「鬼の門」
...亢奮して斯んなことを叫んだ...
牧野信一 「喧嘩咄」
...何んなに烈しく亢奮して夜毎に僕を罵倒してゐるであらうか! といふことは...
牧野信一 「初夏通信」
...女達は亢奮して「玄さん...
牧野信一 「痴日」
...私は心悸亢進症の患者であつた...
牧野信一 「剥製」
...それでこれからどうするというんだ?」「だって――だって――」彼女も亢奮して一生懸命だった...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...兄が兄がと亢奮して気の毒である...
宮本百合子 「雨の小やみ」
...老いた若者は亢奮してデスク・ラムプの狭い光の弧の下で肩を揺り動した...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...生徒たちが若い先生の主観的な亢奮ぶりにキョトンとすると...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...抑えきれない亢奮で頬っぺたを赤くしたが...
宮本百合子 「「インガ」」
...品よい頬を元気な歩行と幾分の亢奮とで薄く赤らめながら...
「ヴァリエテ」
...時には亢奮して涙をこぼしたりしながら...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...亢奮を見せる少女との間には...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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