...あの駅の前の気持は一時の露悪的な亢奮(こうふん)じゃないのか...
梅崎春生 「蜆」
...心悸亢進を訴える...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そうしていよいよ寝込む頃にはもうだいぶ病気は亢進(こうしん)して危険に接近しているであろう...
寺田寅彦 「変った話」
...お徳に絡み付かれた時の亢奮(こうふん)が次第に醒めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その上近頃は疳(かん)が亢(たか)ぶつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...異様な亢奮(こうふん)を与えずにはおかなかったように見えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...犬どもを頗る亢奮させてゐるらしかつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...いつの間にか私の亢奮はすつかり醒めてゐた...
牧野信一 「競馬の日」
...亢奮して斯んなことを叫んだ...
牧野信一 「喧嘩咄」
...「単に疲労のための亢奮で...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...女達は亢奮して「玄さん...
牧野信一 「痴日」
...清親と母は軽蔑された憾みを火の如く烈しく炎やしてゐるだらう……さう思ひながら彼等の亢奮の上句蒼ざめた顔色を...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...あの中學の體操に依つて犯罪妄想の如き心悸亢進の胚種を植ゑつけられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...亢奮したためであった...
宮本百合子 「九月の或る日」
...父母が制作にかかって気が亢(たか)ぶっていると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...面白い本を読んで亢奮を覚えているところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その十分に調子付いた見物の亢奮(こうふん)的喝采の裡(うち)に...
夢野久作 「暗黒公使」
...その亢奮を感じたのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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