...彼を苦しめた中学の校舎は寧ろ美しい薔薇色をした薄明りの中に横はつてゐる...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...どちらの足のうらもまん中に一輪ずつ薔薇(ばら)の花を描いている...
芥川龍之介 「誘惑」
...私は植えられた八本の薔薇を...
太宰治 「善蔵を思う」
...そして遠くから西風が薔薇(ばら)の香(かお)りのように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薔薇(ばら)色の頬(ほほ)をして...
豊島与志雄 「手品師」
...人形のリボンと薔薇色(ばらいろ)のぱっとしたモスリンとに並んで押しつけられてるのはすこぶる異様な様であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...薔薇色(ばらいろ)の肉襦袢(にくじゅばん)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女達は薔薇の花壇の中を旋回すると...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...小野さんの現在は薔薇(ばら)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...さて、この二人の東洋人が、この夏を過すことに決めた島というのは、大西洋の中に置き忘れられた絶海の一孤島であって、そこには、風車小屋と、羊と、台ランプと、這い薔薇と、伊勢海老と、油漬鰯(サルディン)の工場と、発火信号の大砲と、「海の聖母像(マリア・ド・ラ・メール)」と、灯台と、難破した FORTUNE 号の残骸と、――そのほか、風とか、入江とか、暗礁とか、それ相応のものの外、計らざりき、災難というものさえあったという次第...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...物音がだんだん激しくなるにつれて淡い薔薇いろの光りは一層あかるくなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...蕾の薔薇の上を飛びまはる蝶や...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかしマイダスは、彼一流の考え方から云って、この庭の薔薇を、今までのどんな薔薇よりもずっと値打のあるものとする方法を知っていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...薔薇(ばら)が咲いていらあ……」と...
堀辰雄 「あいびき」
...花園の露台(バルコニー)で薔薇の香に包まれて...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...オリーブ科の誤訳〕 実大功労科 薔薇科 梨科梅科 豆科 肉桂科 紫薇科 胡椒科 大黄科橘科 葡萄科 罌粟科 玉蘭科 蓮科 茶科茘枝科 木緜科 十字科 瓜科 胡桃科 栗科桑科 麻科 楊柳科 松柏科 水仙科 薑科芭蕉科 五穀科 である...
牧野富太郎 「植物記」
...〔無題〕薔薇よ、如何なれば休むひま無く香るや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...僕達は遽(にはか)に子供らしくなつてロダン翁の庭の薔薇(ばら)を馬車の上で嗅ぎ合ふのであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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