...家々の窓の薔薇(ばら)の花を映した一すじの水路の水の光り...
芥川龍之介 「少年」
...百合と薔薇との彼方には...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...決着(けつちやく)の惡い藤色(ふぢいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...25陽(ひ)の色のふかまるなかに 突風のもえたつなかに なほあはあはと手をひらく薄月色(うすづきいろ)の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...まるで薔薇(ばら)の花弁(はなびら)の中ででも眠っているような気がするのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...薄く薔薇色を帯びてどんよりと朧(おぼ)ろになつた...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...「贈りまつれる薔薇の香(か)に酔(え)いて」とのみにて男は高き窓より表の方(かた)を見やる...
夏目漱石 「薤露行」
...頭にもまっ白な薔薇(ばら)を一つさしている...
夏目漱石 「三四郎」
...薔薇色の靴をはいた」少女に恋し...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...例の獅子頭のついた薔薇根(プライヤ)のシガアレット・ホルダーを取り出し...
久生十蘭 「魔都」
...妾に美しき薔薇花(ばら)の花束を贈らる...
福田英子 「妾の半生涯」
...薔薇(そうび)の蔓(つる)欄にからまり...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ひょっとしてペルシャ貴族なら庭園の一つや二つに黄金薔薇があったかも知れないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...霞亭は黄薇(くわうび)に入つた後に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次に薔薇(ばら)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...〔無題〕おお、薔薇よ、ゆたかにも、うす紅く、あまき香(か)の、肉感の薔薇よ、今日、そなたはすべて唇なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...黄薔薇(きばら)の香が蒸(む)れ匂い...
吉川英治 「新・水滸伝」
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