...薄汚い支那の人力車に乗つて彼のゐる旅館へ尋ねて行つた...
芥川龍之介 「貝殼」
...キチン氏は薄汚い園芸服に破けた麦稈帽(むぎわらぼう)を被(かぶ)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...薄汚いボロで包んだ湯たんぽ...
高見順 「如何なる星の下に」
...謙さんへあんな薄汚いもの寄こさないで下さい...
太宰治 「虚構の春」
...三鷹の薄汚い酒の店で...
太宰治 「金錢の話」
...自分の創作年表とでも称すべき焼け残りの薄汚い手帳のペエジを繰りながら...
太宰治 「十五年間」
...そうして薄汚いのだろう...
太宰治 「正義と微笑」
...そうして薄汚い身なりの...
太宰治 「恥」
...薄汚い新聞記者と...
太宰治 「火の鳥」
...ひどく薄汚いなりをした一人の乞食のような男が杖をついて立っていた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その薄汚い銘仙を脱いで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そして小さい薄汚い...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...大地の肌が薄汚い人家の古衣を脱ぎすてて真裸となり...
豊島与志雄 「崖下の池」
...脂(あぶら)ぎつた薄汚い頸(くび)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...埃のたまつた薄汚い店であつたが...
中村地平 「悪夢」
...薄汚い爺いだつたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大事な椅子に薄汚い子が掛けているのを見ても...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...薄汚い一部屋のアパートで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
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