...予の家に蔵するは巻一...
芥川龍之介 「案頭の書」
...されど小児の時余の尤(もっと)もおそれたるは父と家に蔵する鍾馗(しょうき)の画像なりしとぞ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それだけ包蔵する力は大きい――に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...日本における植物界の多様性はまたその包蔵する動物界の豊富の可能性を指示するかと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...「あの傑作はわしの方で大事に所蔵するだらう...
長與善郎 「青銅の基督」
...蔵する限りの愛嬌わらひを浮べた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...後には宝として蔵する風があったらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...」阿部侯の蔵する所の此孝経は弘安二年九月十三日の鈔写に係る巻子本で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是も亦饗庭篁村さんの蔵する所に係る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二世全安さんの蔵する過去帳に「六月十一日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書を蔵する家に遇(あ)えば...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私蔵するより公開したい考えをつよめ...
柳宗悦 「四十年の回想」
...いずれも写本であってこれを蔵する家も少なく...
柳田国男 「海上の道」
...光れる中に腐敗を蔵するを見ば...
山路愛山 「英雄論」
...斯の如くにして人心中に伏蔵する思想の礦脈は悉(こと/″\)く穿(うが)ち出されたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...これはわが家の秘蔵する長寿酒です...
吉川英治 「三国志」
...――有名な“六波羅の蓮華寺過去帳”を蔵する寺――蓮華寺を訪うためにである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...それ自身永遠でありあらゆる可能性を包蔵する...
和辻哲郎 「鎖国」
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