...書を名山に蔵する底(てい)の事は...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...われは数冊の古書の外(ほか)に一体のマリア観音(くわんおん)を蔵するに過ぎず...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...地殻的構造の複雑なことはまた地殻の包蔵する鉱産物の多様と豊富を意味するが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...木場は所蔵する現代諸家の短冊や書簡を取出し...
永井荷風 「来訪者」
...「あの傑作はわしの方で大事に所蔵するだらう...
長與善郎 「青銅の基督」
...我輩の蔵する元禄年間の五人組帳前書は僅に二十三箇条に過ぎぬが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...我輩の蔵する山本大膳五人組帳は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...私は同遺族小野家主人の好意でこの写真を秘蔵する光栄に浴し得たのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...」阿部侯の蔵する所の此孝経は弘安二年九月十三日の鈔写に係る巻子本で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんの蔵する詩箋は下(しも)の如きものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんの蔵する一枚の色紙がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松田氏の蔵する所に柏軒の筆蹟があるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼らの餌として貯蔵するにたらなくなるのを恐れて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乾して曝(さら)して貯蔵するのであった...
柳田國男 「食料名彙」
...同国西伯郡日吉津(ひえづ)村大字日吉津の伊勢大神宮に蔵する寛文八年の証文には「大神宮注連の内開高五石一斗これある処存知届け候...
柳田國男 「地名の研究」
...その貯蔵する古金銀を...
山本周五郎 「山彦乙女」
...三カ所に犬と人間の食糧を貯蔵するように計らつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...大地が最大の富を蔵する地に近づいたと信じた...
和辻哲郎 「鎖国」
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