...書を名山に蔵する底(てい)の事は...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...この破片を(二つ合)わせたるときはデルマの秘(蔵する宝)庫の位置およびその宝庫(の開き方を知)ることを得るよしな(り...
海野十三 「少年探偵長」
...余が蔵する画幅に延享三年丙寅仲春夢中庵笠翁八十有四筆(ふで)とあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それだけ包蔵する力は大きい――に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...○増福院に蔵する所の上人の消息文は「蓮華谷御庵室」へ宛てたもので...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...すなわち知識と智慧とのすべての宝を秘蔵する神の...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...外に徳を装って内に汚れを蔵するか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...書画骨董は他人の所蔵するものを見れば足る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...あたかもこれを筐中(きょうちゅう)に秘蔵するが如くせんとするも...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...我輩の蔵する元禄年間の五人組帳前書は僅に二十三箇条に過ぎぬが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何人と雖もこれを一瞥するならば胸に永遠に絶へざる歓喜の泉を蔵するに至るとあり...
牧野信一 「酒盗人」
...物を蔵するに密なれども能く盗むは智なり...
南方熊楠 「十二支考」
...二世全安さんの蔵する過去帳に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私蔵するより公開したい考えをつよめ...
柳宗悦 「四十年の回想」
...いずれも写本であってこれを蔵する家も少なく...
柳田国男 「海上の道」
...これはわが家の秘蔵する長寿酒です...
吉川英治 「三国志」
...自分の秘蔵する名鷹(めいよう)二羽のうちの一羽を...
吉川英治 「新書太閤記」
...それ自身永遠でありあらゆる可能性を包蔵する...
和辻哲郎 「鎖国」
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