...庭の梅の木の枝に蓑虫が一つぶら下っている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なかにも蓑虫は「父こいし...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...――だから蓑虫は黙っているのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...枯っ葉でつづくった蓑虫の草庵は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...昼寝のあとを庭で蓑虫(みのむし)を退治していた老人は...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...なかよく・ほんにしづかな草の生えては咲く・ひらかうとする花がのぞいた草の中から・芽ぶいて若葉して蓑虫は動かない・いちはやく石垣の茨は咲いた校長さんのお宅声をそろへて雨がほしい青蛙はうたふ・打つ手を感じ逃げてゆく蚊の...
種田山頭火 「其中日記」
...……・うらゝかにしてすがれた花にとまるてふちよも母子(オヤコ)で藷掘る暮れ早い百舌鳥の啼く・うらゝかなれば一羽鴉のきてなけば日あたり水仙もう芽ぶいたか・ことしもこゝに落葉しておなじ蓑虫白船君にあなたを待つてゐる火のよう燃える十一月廿四日けふもうらゝかな日...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「草木塔」
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種田山頭火 「草木塔」
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種田山頭火 「草木塔」
...箱の中へ草といっしょに入れてやるとその草の葉末を蓑虫(みのむし)かなんぞのようにのろのろはい歩いた...
寺田寅彦 「物売りの声」
...蓑虫がたくさんついています...
豊島与志雄 「立札」
...お前が蓑虫を退治てくれたあの楠...
豊島与志雄 「立札」
...蓑虫のようにグルグル巻きにされた一人の女が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...細苧の綱で蓑虫のように縛りあげ...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...蓑虫(みのむし)のように...
火野葦平 「花と龍」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...――汝は蓑虫(みのむし)の性か...
吉川英治 「三国志」
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