...彼の蒲柳(ほりゅう)の体質が一切(いっさい)の不摂生を許さなかったからもありましょうが...
芥川龍之介 「開化の良人」
...そして蒲柳の質で...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...元来が蒲柳(ほりゅう)の質であるところへ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...詩人は幼時から蒲柳の質であったために...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...蒲柳(ほりゅう)の御身体(おからだ)時節がら殊(こと)に御摂生(ごせっせい)第一に希望致し候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...世は遠からず蒲柳(ほりゅう)の美人がなくなるだろうというている...
新渡戸稲造 「自警録」
...ショパンがあの蒲柳(ほりゅう)の質で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かれは蒲柳(ほりゅう)の質だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...茶山の七律は頷聯に「蒲柳幸将齢七十...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...如何天稟蒲柳質...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蜘蛛手縢(くもでかが)り冥府(めいふ)の駕(かご)一「春日新九郎! 心の準備はよいであろうな」白面蒲柳(はくめんほりゅう)の彼を睥睨(へいげい)して...
吉川英治 「剣難女難」
...たまりませんよ」「この蒲柳(きゃしゃ)な体で一升からとは驚きましたね...
吉川英治 「剣難女難」
...蒲柳(ほりゅう)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...蒲柳(ほりゅう)な弟宮の宗良(むねなが)は...
吉川英治 「私本太平記」
...そりゃあ」「幾つ? お年は」「十九でございます」「その青白い蒲柳(きゃしゃ)な体で...
吉川英治 「醤油仏」
...体もまた蒲柳(ほりゅう)の質であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...蒲柳(ほりゅう)だし...
吉川英治 「親鸞」
...総じて蒲柳(ほりゅう)な体つきも...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索