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石川啄木 「一握の砂」
...淺葱の地色に烏が大きくあしらつてある浴衣を着てポーズをしてくれたことがあつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...土塗(つちまみ)れの玉葱(たまねぎ)でも洗ふやうに顔中を水に突込んで洗ひ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...亭主は玉葱(たまねぎ)の匂ひがぷんぷんする掌面(てのひら)を揉(も)みながら入つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...ル(マヽ)ユツクサツクがかるい朝風・向日葵日にむいてゐるまへをまがる・空ふかうちぎれては秋の雲水底からおもく釣りあげたか鮹で・いながはねるよろこびの波を漕ぐ葱も褌も波で洗ふ・足は波に...
種田山頭火 「行乞記」
...目のとゞくかぎり続いてゐる葱と大根と菠薐草(はうれんそう)の畠には...
永井荷風 「買出し」
...小麦 約十二俵大麦 十俵陸稲┌糯(もち)六斗五升└粳(うるち)五石馬鈴薯 約四百貫玉蜀黍(とうもろこし)三斗西瓜(すいか)八十箇薩摩薯(さつまいも)五百貫茄子(なす)若干胡瓜(きゅうり)若干梅 四斗茶 一貫目牛蒡(ごぼう)五十貫生薑(しょうが)五貫目大根 若干蕎麦(そば)三斗菊芋 若干里芋┌八ツ頭 三俵└小芋 二俵木炭 五俵右の外、莢豌豆(さやえんどう)、トマト、葱(ねぎ)、隠元豆、筍(たけのこ)、鶏卵、竹木、藁(わら)――等の若干がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ところどころは水浅葱に凍結して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...横から伸(の)す浅葱桜(あさぎざくら)の長い枝を軒のあたりに翳(かざ)して小野さんと藤尾がこちらを向いて笑いながら椽鼻(えんばな)に立っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...葱を入れて油でいったら美味いな...
林芙美子 「新版 放浪記」
...葱(ねぎ)などの野菜類はもとより...
火野葦平 「糞尿譚」
...重なれる山は浅葱の繻子の襞渾河は夏の羅の襞奉天から撫順へ曲る渾河添ひの景色である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...森林の鬱葱(うっそう)たる山で従って珍しい植物が多いので度々登って採集した...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...なほ俳諧時代に入りても元禄より以前にふぐ干や枯(かれ)なん葱(ねぎ)の恨み顔 子英といふあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それを五合の水へ入れて玉葱(たまねぎ)と人参(にんじん)を少し加えて四時間ほど弱い火で煮て折々アクを取りて二合五勺に煮詰めます...
村井弦斎 「食道楽」
...球葱は蛋白質一分六厘...
村井弦斎 「食道楽」
...自分は浅葱(あさぎ)の袍(ほう)を着ていねばならないのをつらく思うふうですからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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