...葱(ねぎ)のソースがたっぷりとかけてある...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...浅葱(あさぎ)鹿(か)の子の絞高(しぼだか)な手柄を掛けた...
泉鏡花 「歌行燈」
...浅葱(あさぎ)の襟のその様子が何とも言えねえ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...――一、十銭 醤油二合 一、九銭 ハガキ六枚一、七銭 味噌百目 一、十八銭 焼酎一合五勺一、二銭 蠅取紙一枚 一、三銭 湯銭一、八銭 上草履一足 一、十銭 玉葱代一、五銭 辛子粉 一、五銭 豆腐二丁合計金 七十七銭也(残存金二十三銭)菜葉を漬けた、重石をたづねてあるいたが...
種田山頭火 「其中日記」
...下物は茹葱と小鰕...
種田山頭火 「其中日記」
...折から安売の玉葱に換算すればまさに壱円四十弐銭の市価(二等品で一〆十銭だから!)...
種田山頭火 「其中日記」
...そら浅葱(あさぎ)の着物着た...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...款冬(ふき)、芹(せり)、蓼(たで)、葱(ねぎ)、苺(いちご)、薑荷(しょうが)、独活(うど)、芋、百合、紫蘇(しそ)、山椒(さんしょ)、枸杞(くこ)の類(たぐい)時に従つて皆厨房(ちゅうぼう)の料(りょう)となすに足る...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...同教授は初め玉葱(たまねぎ)の根の細胞の有糸分裂を研究していた...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...え?浅葱桜(あさぎざくら)...
夏目漱石 「虞美人草」
...葱などの流れている裏町の小川を表象して...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...葱(ねぎ)の匂(にお)いのように融(と)け流れている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...丸髷の手絡――それも淺葱鹿の子が見えて...
長谷川時雨 「水色情緒」
...アンペラの畳の上には玉葱(たまねぎ)をむいたような子供達が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...玉葱たくさんのロシアシチュウと...
久生十蘭 「だいこん」
...「それでは先ず玉葱の皮と葱の白いヒゲと...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...それへ入れる刻み葱もまた肥料の充分に利いた畑でできて...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...そこで、女中を八百屋に走らせると、春菊はあったが、浅葱になると、まるで駄目だ、いわゆる分茎(わけぎ)という似て非なるもので、特有の香がないし、あの細かに刻んだこぐち切の葉の粒を糸切歯でかむ時のピリとした薄い刺戟もない...
吉川英治 「河豚」
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