...これはさる頃の葦辺踊(あしべおど)りのときのものでいまだにうす赤く菓子のあとがついてるが...
中勘助 「小品四つ」
...皿のふちにずらりと鼻をならべた赤や茶や紺青(こんじょう)やの鹿の輪は葦辺踊りの美しい子たちの姿である...
中勘助 「小品四つ」
...葦辺行く鴨の羽交に霜降りて寒き夕は大和し思ほゆ(志貴皇子)倭(やまと)恋ひ寝(い)の寝(ね)らえぬにこころなくこの洲の崎に鶴(たづ)鳴くべしや(文武天皇)うらさぶる心さまねし久方の天の時雨の流らふ見れば(長田王?)これらの秀歌は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
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