...江湖では、楚囚を助けるために冒険する勇士が描かれることも多いです...
...と云ふのが自分の書いたものを江湖に放つときの自分の信仰だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...江湖(こうこ)は大(おほ)いなる注意(ちうい)を之(これ)に向(む)けて拂(はら)つた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...われ亦舊の如く江湖の窮措大なり...
大町桂月 「杉田の一夜」
...江湖重訂二白鴎盟一...
大町桂月 「春の筑波山」
...共に江湖の外に優遊して...
大町桂月 「房州紀行」
...江湖の外にうちとけて...
大町桂月 「房州紀行」
...裏に鳧(ふ)を飼い門に舟を繋(つな)ぐ江湖の住居...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...江湖淪落(ごうこりんらく)の詩人ならざるもまた多少の感慨なきを得まい...
永井荷風 「日和下駄」
...江湖雑誌(こうこざっし)の編輯(へんしゅう)で二十円...
夏目漱石 「野分」
...目的の江湖雑誌(こうこざっし)は朝日新聞の下に折れていた...
夏目漱石 「野分」
...彼の多年江湖に落莫し...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...いま江湖にまみえんとする物語の中へ拉し来られたかという理由も...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...以善詩聞於江湖上(しをよくするをもつてこうこのうえにきこゆ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...江湖に対して恥じるものである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...かつて、まだ光秀が、江湖を浪々して、病中の薬代にも、旅籠料(はたごりょう)にも窮していたとき、彼女がみどりの黒髪を切って金に換え、その急場を切りぬけて、良人(おっと)の素志(そし)を励ましたことなどは――彼女自身はおくびにも語ったことはないが、三ばんめの娘伽羅沙(がらしゃ)の良人(おっと)細川忠興(ただおき)の父――細川藤孝は酔うとよくこのはなしを持ち出して、光秀の苦笑を求めたものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...夙(つと)に江湖(こうこ)(世間)で伺っていました」「さては...
吉川英治 「新・水滸伝」
...江湖(せけん)を漂泊(さすろ)うての果て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かねて江湖(せけん)に噂のたかい花和尚魯智深(ろちしん)と会ったのはこのさいである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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