...何だか落着きがない...
梅崎春生 「幻化」
...いやに落着きはらって...
海野十三 「怪塔王」
...一時紛失した落着きを...
谷譲次 「踊る地平線」
...廊下や小庭で仕切られた芝居の大道具のような古風な幾つかの部屋をもった落着きのいい家であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...なんだか落着きませんでした...
豊島与志雄 「白い朝」
...やがて虚脱状態に近い極度の落着きがもどってきた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ようやく安楽イスの上に落着きました...
野村胡堂 「九つの鍵」
...何となく落着き兼ねた中老人を捕まえて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Kが話しはじめてから保っていたその落着きを失わされなかったこの集り全体に...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「なにもかもそのうちによくなるでしょう」と落着きはらった顔でいったりしました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...と狂暴に自己を突き離した落着きであつたのである...
北條民雄 「道化芝居」
...ここでは――このしっとりした落着きのある山荘のなかでは...
堀辰雄 「恢復期」
...バックの落着きが再びなくなつてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...まだ落着き切れない胸と荒い呼吸のうちで思う...
吉川英治 「私本太平記」
...身の落着きを他にお求めなされませ」ほどなく...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろ落着きすぎている...
吉川英治 「新書太閤記」
...すっかり落着き込んで坐っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...落着きを取り戻して来た...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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