...相不変(あいかわらず)落着き払った調子で...
芥川龍之介 「路上」
...いやに落着きはらって...
海野十三 「怪塔王」
...――あの部屋が落着きがいいもんですから...
徳田秋声 「仮装人物」
...落着きがなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...でもちょっと手のかかった落着きのいい座敷もございますのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...葉子の素振りにも落着きがなかったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...それでも建物が比較的落着きのいいのと木や石のかなりに入っている庭の寂(さび)のあるのが...
徳田秋声 「黴」
...朱文は落着き払って...
豊島与志雄 「立札」
...――鼻の下に口のあるのが不思議でならねえなんて無駄は御免だよ」平次は落着き拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悠々として落着き拂つてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は妙に落着きがなくなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まだ慣れない病院の異様な光景に心は落着きを失ひ...
北條民雄 「癩院記録」
...かえって心の落着きを取り戻していう...
吉川英治 「江戸三国志」
...御方の腕の冴えや落着きように...
吉川英治 「剣難女難」
...うなずけるだけの落着きが見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...雲八は腰へもちでもつけたように落着きすまして...
吉川英治 「新書太閤記」
...「輦(くるま)を進(や)りながら話しましょう」「待て待て」少年は、首を振って、「話を先にせい」「ちと、驚きましたので、落着きませぬと、お話ができません...
吉川英治 「親鸞」
...その時に限って犬が急に落着きがなくなったり騒いだりした...
蘭郁二郎 「睡魔」
便利!手書き漢字入力検索