...自分はとうとう落着きを失い...
芥川龍之介 「子供の病気」
...手古奈はさも無造作に落着き切つて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そのため落着きを失いはしなかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...落着きのない目が...
徳田秋声 「爛」
...どこか落着きがなかった...
徳田秋声 「爛」
...横柄にも落着き払ってそれを馬鹿にするとは――おまけに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこの空(そら)を風が吹く底(てい)の顔付きで落着き払って議事を進行せしめたその態度と...
新渡戸稲造 「自警録」
...あれでなかなかの軍師さ」平次はますます落着き払います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日頃の落着きを失っているらしい店の者や近所の衆をかきわけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...落着きをよそうようにして検事は書類を手にとった...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...いさゝか落着きを失ってたやうで今夜の出来はよくなかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...別人の落着きと沈勇があつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...背も、四肢も、化粧も、落着きも、際だって優れてきた...
吉川英治 「押入れ随筆」
...扉を締めるとそこは壁と壁との間に隠れこんだような秘密的な落着きが得られる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...大蔵の落着きと、そのからかい口調は、時を稼いでいたものに違いない...
吉川英治 「私本太平記」
...その夫人の落着きぶりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...悪党はあつかい馴れているぞという落着きぶりである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...どうも若いに似あわん落着きのある人間だよ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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