...そのため落着きを失いはしなかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...マダムは落着きのいい手広い洋館に住んでいて...
徳田秋声 「仮装人物」
...でもちょっと手のかかった落着きのいい座敷もございますのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...いつにない落着きと...
徳田秋声 「黴」
...横柄にも落着き払ってそれを馬鹿にするとは――おまけに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのままでいやに真剣に落着き払っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...そして落着き払っていた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...一「御免」少し職業的に落着き拂つた聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落着き払った声でこう言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...反對に錢形平次は落着き拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも聖徒(せいと)らしく落着き拂つて私を神さまへお委(まか)せして了ふだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...と狂暴に自己を突き離した落着きであつたのである...
北條民雄 「道化芝居」
...なにかそのことを口に出して友の過敏な神経を興奮させることを避けるだけの落着きを失わなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...何となく恐れおののくような様子――動作と話振りとにおけるかなりの神経質な熱情――落着きのない興奮した態度に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...また更に私に落着きを与へようとして...
牧野信一 「バラルダ物語」
...朝の旭のとどかぬ間の石の面の落着きの深さは譬えようもなく奥ゆかしい...
室生犀星 「庭をつくる人」
...落着きを取りもどして言った...
吉川英治 「私本太平記」
...「輦(くるま)を進(や)りながら話しましょう」「待て待て」少年は、首を振って、「話を先にせい」「ちと、驚きましたので、落着きませぬと、お話ができません...
吉川英治 「親鸞」
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