...だから出来るだけ僕は落着きはらっていなければならない...
海野十三 「海底都市」
...」外交官はわざと落着き払つて言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...落着きを求める本能が吾々の心に動き始める...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...とかく何事をしても落着きが得られないやうでいけない...
相馬御風 「孤座」
...婆さんは落着きのない風で...
徳田秋声 「黴」
...やがて虚脱状態に近い極度の落着きがもどってきた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...落着き払っていることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...大方事件の落着きを察(さつ)した平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宵の落着き払った傲慢な態度は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...Kはずっと落着きを取戻して言った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...心の落着きを取りもどすようになった事情はもう一つありました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...――(吾家の親爺の顔も落着きはなかつたなア! それでも俺よりは...
牧野信一 「鏡地獄」
...少しの落着きもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...『貴公が落着き払っているまに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...法皇さえおうごきにならなければ――)うとうとと眠りぎわに彼は何か心の落着きを見つけていた...
吉川英治 「親鸞」
...呼びに来た父の使いへ、「はい」と、頷(うなず)いてからも、なお、落着きこんで、鏡に向っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...落着きを取り戻して来た...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...黒吉はやっと※(ほっ)とした落着きを味わいながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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