...落ちつく事にしました...
太宰治 「東京だより」
......
種田山頭火 「行乞記」
...旅も一人の春風に吹きまくられ波音の菜の花の花ざかり春まだ寒いたんぽゝたんぽゝ指のしなやかさ春の日ざしの杉菜そよぐのも春はまだ寒い風かすんでとほく爆音のうつりゆくを山羊鳴いて山羊をひつぱつてくる女・うらうらやうやうたづねあてた・椿は落ちつくして落ちたまゝ四月十五日花ぐもり...
種田山頭火 「旅日記」
...水を飲み、やや落ちつくと、私は妻のところへ帰った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...しかし低い木だとうつ向きに枝を離れた花は空中で回転する間がないのでそのままにうつ向きに落ちつくのが通例である...
寺田寅彦 「思い出草」
...林内閣が落ちつく処に落ちついたと云うなら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...梢(こずえ)の葉は落ちつくして震えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はこの二人が落ちつくまで口をつぐんでいたが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...楡(にれ)や柳(かわやなぎ)の葉ももはや落ちつくしている...
中島敦 「李陵」
...それですっかり落ちつくことができた...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...勝手に落ちつくものは幸福である...
夏目漱石 「虞美人草」
...草むらの底のほうは下葉が落ちつくしてがらんどうになり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...恥も此処まで落ちてくれば落ちつくものです...
室生犀星 「幻影の都市」
...彼はわざと落ちつくやうに心掛けて浴室へ這入つた...
横光利一 「悲しめる顔」
...子は強ひて落ちつくために返事をせずに又敷居へ腰を据ゑた...
横光利一 「父」
...落ちつくがいい」「おれを...
吉川英治 「大岡越前」
...落ちつくまもなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...Z君は少し落ちつくと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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