...義雄は春雄のわさ/\した樣子が少し落ちつくのを見計らひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...やがてそれがきちんと横向きに落ちつくと...
鈴木三重吉 「千鳥」
...自分のこの絶えず追われているような心も落ちつくのではなかろうか...
太宰治 「人間失格」
...最も安らけき眠りの落ちつく先は知れ切つてゐる...
辰野隆 「書狼書豚」
...こゝに落ちつくつもりで...
種田山頭火 「行乞記」
...身心やゝ落ちつく...
種田山頭火 「松山日記」
...農業統制法の不通過と産組主義の放擲とによって移行した利益の終局の落ちつく先は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼はこの二人が落ちつくまで口をつぐんでいたが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ここまで落ちつくように世話を焼いてくれたのはお雪で...
中里介山 「大菩薩峠」
...尻が蒲団(ふとん)の上に落ちつく暇がないほど揺れた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...当分落ちつくんですか……」「私の両親なんて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...所詮は定義上の問題に落ちつくのだろうが...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...聚楽といふ宿に落ちつく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鉄砲町の可川旅館へ落ちつく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もうすつかり花の落ちつくした山査子(さんざし)の茂みを認めた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...湯にはいって落ちつくと...
水野葉舟 「帰途」
...怪我人や病人はそれぞれ手当てを受けて落ちつく事になったのであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...するだけしたら、落ちつくんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索