...前の牛も我が引く牛も今は落ちついて靜に歩む...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...と落ちついてお答へなさいましたので...
太宰治 「右大臣実朝」
...お母さまは落ちついて...
太宰治 「斜陽」
...私はしづかに落ちついてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...午後また街へ、焼酎二合弐拾四銭、大根一本五銭、落ちついて晩酌、そして読書...
種田山頭火 「其中日記」
...落ちついてよく考える代りに...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「こっちへ御這入り」彼の言語は落ちついていた...
夏目漱石 「行人」
...夷然(いぜん)として落ちついていた...
夏目漱石 「行人」
...田川は落ちついて森本と話す機会を有(も)たなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...冷然と落ちついていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...落ちついて心持ちの届いた人と届かない人とでは...
羽仁もと子 「女中訓」
...Kは今までのように落ちついてたずねた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...漸(ようや)っとその家に落ちついて...
堀辰雄 「花を持てる女」
...非常に落ちついて...
三浦環 「お蝶夫人」
...――わしに、今日、満足に、舞台がつとまろうか? その三斎という人間を、同じ屋根の下に見ながら、落ちついて、技が進められようか?彼は魂の底に、日ごろ信心の、神仏をさえ念じる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...落ちついて仕事をしている自分の姿を思い浮べて...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...」塩野は椅子に落ちついてからも剽軽に頭の横を押してみた...
横光利一 「旅愁」
...書斎の中に静かに落ちついていることができなくなった...
和辻哲郎 「京の四季」
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