...この絵の色合いは薄萌黄がかっていて美しい...
...彼女のドレスの色は、薄萌黄色でした...
...キッチンの壁を薄萌黄に塗り替えたい...
...日本の伝統色である薄萌黄はとても上品で素敵だ...
...ロフトに置いた家具に、薄萌黄のクッションを加えて、インテリアを変えたい...
...萌黄(もえぎ)まじりの朱の袖を...
泉鏡花 「霰ふる」
...桑の芽の萌黄(もえぎ)に萌えつつも...
泉鏡花 「一景話題」
...鮫皮(さめかわ)に萌黄糸(もえぎいと)の大菱巻(おおひしまき)の(つか)...
江見水蔭 「備前天一坊」
...フィリップ殿下と同じ龍騎兵大尉の萌黄色の軍服...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...平吉はそこで蒲団の萌黄の裏を上にして胡蓙(ござ)の上へ敷いた...
田中貢太郎 「春心」
...その萌黄色の茎は身だけよりも一層長く上に延びていて...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...お菊さんは萌黄(もえぎ)色の茎に眼をふさいで歩きだした...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...人形ならぬほのじろい顔が萌黄の闇の彼方(あなた)に据わった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...萌黄地(もえぎじ)に肉色で大きく鶴(つる)の丸(まる)を染め抜いた更紗蒲団(さらさぶとん)が今も心に残っている...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...引幕を萌黄(もえぎ)の大風呂敷(おおぶろしき)に包んで背負って歩いた...
永井荷風 「梅雨晴」
...幸内の平伏している傍にはその持って来た長い箱が萌黄(もえぎ)の風呂敷に包んで置かれてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「その紐はこれかい」平次は八五郎の拾った萌黄の紐を見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山々は萌黄浅葱やほとゝぎす浅間は雲に隠れて煙もいづこに立ち迷ふらんと思はる...
正岡子規 「かけはしの記」
...百代が萌黄立枠の和服で深く椅子の中に靠(もた)れ込み...
宮本百合子 「明るい海浜」
...豆腐屋の裏二階の羽目はどういうわけかあくどい萌黄色のペンキで塗られていた...
「海流」
...萌黄色(もえぎいろ)の「キッテル」という衣短く...
森鴎外 「文づかい」
...顔は茶色でそれを囲つた桂(かつら)の葉は萌黄(もえぎ)で地(ぢ)の塗りは灰色がかつたお納戸(なんど)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...萌黄革(もえぎがわ)の花靴の音かろやかに歩きよって来...
吉川英治 「新・水滸伝」
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