...華麗な裸婦のたくさんある泰西の畫集を三册買ひました...
太宰治 「このごろ」
...下衣並に華麗なる上衣を之に着せし後...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...独り落陽をとどめて、巨大なつま紅蝶の翅を展ばした、華麗な色調...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ドラマとしてよりもスペクタクルとしての絢爛華麗な効果を狙った見世物(ショウ)を上演する団体であって...
西尾正 「陳情書」
...ブライロフスキーはこの種の外面的な華麗なものが非常に良い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全く見も知らぬ華麗な室(へや)の...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...(それ故一種の「華麗なる寂しさ」が彼の作品を掩うてゐたのだ)...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...華麗な花の合間からちら/\と映るうつゝであるが故に...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...華麗な仏会の式場が現出したわけである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上手(じょうて)の華麗な美で...
柳宗悦 「工藝の道」
...どんな国の女たちも沖縄の「びん型」より華麗な衣裳を身につけたことはないでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...よく見ると桃山風の華麗な屏風(びょうぶ)の前に琴が二面すえてある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...次の幕はルサイユの宮廷の大節会(だいぜちゑ)で仮装した幾多の諸侯と貴婦人が華麗な園内の其処彼処(そこかしこ)に舞踏の団を作つて遊び狂つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...手に華麗な鎗をかかえている容子...
吉川英治 「三国志」
...それほど華麗な館(やかた)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この老将の装束(しょうぞく)がひとつの華麗な道具にすら見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...おそろしく華麗な部屋に...
吉川英治 「増長天王」
...宏荘華麗なことは...
吉川英治 「日本名婦伝」
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