...彼等の菩提(ぼだい)を弔(とむら)っている兵衛の心を酌(く)む事なぞは...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...背中にむしろ包みの秘仏(ひぶつ)酒買の観世音菩薩の木像をしばりつけた貫一の姿が現われた...
海野十三 「奇賊悲願」
...夫と子との菩提を弔ひ...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...三)俳諧九品仏私はかつて『俳諧須菩提経(すぼたきょう)』というものを書いた...
高浜虚子 「俳句への道」
...僧は普賢菩薩の見えさせ給う用意の時なる事を知らせた...
小泉八雲 田部隆次訳 「常識」
...勢至菩薩ノ一面佛デ沢山デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...それから遺髪と遺骨を岩倉家の菩提寺(ぼだいじ)の妙楽寺に送った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...はじめに行基菩薩(ぎょうきぼさつ)というお方がおつくりなすった歌だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然が勢至菩薩の応現であるということはその幼名によっても思い合される処であって...
中里介山 「法然行伝」
...法然上人に頼んで後生菩提のことをお聴きしたいという願いが切であったから法然は対面して...
中里介山 「法然行伝」
...遊歩場の菩提樹の味知るといふと...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...――田部君や木暮君と雪の大菩薩ふるみちや三宝甲武信飛竜などの旅もわすれられないが...
中村清太郎 「山岳浄土」
...吉兵衛の菩提寺というのへ行って見たのか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...象護の前身一(ある)塔中菩薩が乗った象の像少しく剥(は)げたるを補うた功徳で...
南方熊楠 「十二支考」
...無上菩提を求めるなら...
宮澤賢治 「氷と後光」
...増田氏は世(よゝ)駒込願行寺を菩提所としてゐるのに...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...香苞(こうづと)の折表紙(おりびょうし)に似た金襴(きんらん)のうちに畳まれている地蔵菩薩の御影(すがた)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...円頓菩薩(えんどんぼさつ)の大戒として...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??