...荘厳なる阿呆の一人だつたかも知れない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...婚礼の儀式へ臨むような荘厳な花聟の衣裳をラザルスに着せた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...なんと荘厳なものであろう...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...以上二つの旧知の名が、端なく我が頭脳(あたま)の中でカチリと相触れた時、其一刹那、或る荘厳な、金色燦然たる一光景が、電光の如く湧いて自分の両眼に立ち塞がつた...
石川啄木 「葬列」
...あの端正荘厳な噴火口に魅惑され...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...それゆえ著者はもっとも高い神聖な荘厳な目標をめざしたい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...およそ荘厳なる光景の特質は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その荘厳なる瀕死(ひんし)の勇者のまわりにはある聖なる恐怖が勝利者らのうちに萌(きざ)して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐ろしいがしかし荘厳な趣である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一七八九年以来全民衆は拡大して荘厳な個人となっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...荘厳な堂前に二人は額(ぬかず)いた...
直木三十五 「南国太平記」
...さらにダンテやミルトンの荘厳な神曲叙事詩と...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...関庁荘厳なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...臨終ほど荘厳なものはない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...荘厳な葬儀を執り行った...
吉川英治 「三国志」
...果して自発的な創作欲によってこの種の荘厳な塔婆を造り得たであろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ワリニャーニを大村へ連れて行って荘厳な祭を行った...
和辻哲郎 「鎖国」
...食いしばった唇を取り巻く荘厳な筋肉の波...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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