...兎に角荘厳なるに近かるべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...この現われは人類の歴史を荘厳なものにする...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...或人はかくばかり美しく荘厳な自然の伴侶となるために...
有島武郎 「自然と人」
...荘厳なる戦慄を覚えた...
辰野隆 「愛書癖」
...荘厳な祭式の後に...
寺田寅彦 「鑢屑」
...終わりに荘厳な第二の扉があった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...この荘厳な最期をとげた偉人には...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...それゆえ著者はもっとも高い神聖な荘厳な目標をめざしたい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...最も荘厳なる瞬間における人の心の不思議な矛盾さよ! かく語ったコンブフェール自身孤児ではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...実際現在の東京中(じゅう)には何処(いずこ)に行くとも心より恍惚として去るに忍びざるほど美麗なもしくは荘厳な風景建築に出遇(であ)わぬかぎり...
永井荷風 「日和下駄」
...わたくしの家は荘厳な場所にありますから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...故にスペインで不従順な馬を懲らすに荘厳なる頭飾と鈴を取り上げ他の馬に徙(うつ)し付けると...
南方熊楠 「十二支考」
...久しぶりに身も心も消えうせて行くような荘厳な芽出度い気持になっていた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...一方に満都の加特力(カトリツク)教徒が荘厳な宗教的儀式に※狂して居るのに比べて甚だ物足らなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...荘厳な国の犠牲とかがやき観(み)えて来るのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...高い棺や明るい提灯を列ねた荘厳な行列は...
和辻哲郎 「鎖国」
...出来る限り荘厳な仕方で洗礼を授けられたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...食いしばった唇を取り巻く荘厳な筋肉の波...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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