...時が荏苒と過ぎる...
...人生は荏苒としたものだ...
...荏苒とした日々を過ごす...
...季節の変化が荏苒としている...
...この世界には荏苒とした流れがある...
...遂に荏苒(じんぜん)今日に及べり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...これ以上荏苒(じんぜん)日を虚(むな)しうすることはできないから...
伊丹万作 「思い」
...閣僚の意見が一致せずに荏苒と日を送って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...荏苒(じんぜん)今日に到った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...荏苒(じんぜん)と日を送っていることは許されなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...追羽子をつくばの山に上らむと思ひたちしは、明治二十四年の夏、富士山にのぼりし時の事なるが、荏苒たる歳月、つくばねの名に負ひて、ひい、ふう、みい、よ、いつ、六歳を數へ來て、都は春の風吹き、山色翠を添ふる今日この頃、少閑を得て、遂に程に上る...
大町桂月 「春の筑波山」
...しかも最早一日も荏苒(じんぜん)していられない土壇場に押しつめられたような時代であった...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...このまま荏苒(じんぜん)...
太宰治 「新ハムレット」
...病荏苒たり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...荏苒(じんぜん)の境に落ちついてはいられなかったのである...
夏目漱石 「門」
...荏苒(じんぜん)の境(さかひ)に落付(おちつ)いてはゐられなかつたのである...
夏目漱石 「門」
...何らなすことなく荏苒(じんぜん)と日を送り...
久生十蘭 「地底獣国」
...その建物をめぐって荏苒六ヶ年の歳月が費やされた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...荏苒(じんぜん)疾くなり...
南方熊楠 「十二支考」
...荏苒年光歓病瘉...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長が荏苒(じんぜん)として愈(い)えなかつたことと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荏苒(じんぜん)決せざることである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五百の眼病が荏苒(じんぜん)として治(ち)せぬので...
森鴎外 「渋江抽斎」
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