...草むらと草むらとの間の沼(ぬま)の中へ身を伏(ふ)せて心の底からいのりました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...草むらに倒れていた...
海野十三 「火星兵団」
...五十歩ばかり隔てた草むらの中から...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...この草むらには蛇がいる...
太宰治 「逆行」
...草むらに蛙こはがる夕まぐれと附けた...
太宰治 「天狗」
...果して鍬が草むらの中から出て来た...
田中貢太郎 「唖の妖女」
...虫の聲々あはれに懷しくこほろぎのしめらに鳴けば鬼灯の庭のくまみをおもひつゝ聽くこほろぎはひたすら物に怖れどもおのれ健かに草に居て鳴く十四日蝕ばみて鬼灯赤き草むらに朝は嗽ひの水すてにけり午に近くたま/\海岸をさまよふ草村にさける南瓜の花共に疲れてたゆきこほろぎの聲海もくまなく晴れたれば...
長塚節 「長塚節歌集 下」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...草むらの底のほうは下葉が落ちつくしてがらんどうになり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...草むらや地面(じめん)のくぼみに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...岸の草むらでは虫の鳴く音がしきりに聞え...
山本周五郎 「青べか物語」
...草むらの中に、ぽつねんと坐って、膝をかかえこんでいた...
吉川英治 「三国志」
...河原(かわら)のかげや草むらの中から蝗(いなご)のように...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草むらのなかから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「もう氷のようだ……」悲壮な姿をして、周馬は、やっとのように死骸を前抱きにして、深い草むらを、ひと足ずつ跨(また)いでくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いきなり後ろの草むらを目がけ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...浜辺の草むらに寝てしまい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...それともその木かげの草むらが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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