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會津八一 「菊の根分をしながら」
...草むらの中から何者とも知れず人間の形がすうっと浮かびあがった...
海野十三 「骸骨館」
...道もない草むらをかきわけて...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...草むら隠れに小径(こみち)がうねうねと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...草むらの中に匿れていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...みぞの草むらにうずくまって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...胸の高さもある草むらの中をぱたぱたと走って...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...そうして、大火の火影に照らされながら、河原道を飛んで、時には、水たまりへぐちゃりと足を入れたりなんぞして、前をながめ、後ろを顧みながら辿(たど)って行くと、草むらの中に、ひときわ白いもののあるのが眼につきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...草むらから身体を起しにかかった...
久生十蘭 「春の山」
...予め用意されていた・そして草むらで掩いかくされていた・深い落し穴におちたとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あたかも医者病人にむかいて、土より生れて、草むらをはい、血なくして、家を背負うもの*をとりて食えと教えるがごとし(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しゅく……と新帝は草むらの中で泣き声をもらした...
吉川英治 「三国志」
...(まり)のように草むらへほうり投げた...
吉川英治 「三国志」
...二人の位置から遠からぬ草むらのうちでも...
吉川英治 「私本太平記」
...身を伏せい」田に、草むらに、木かげに、地(ち)の窪(くぼ)に、追跡隊の影のすべてが、ばたばたと、身を折りかがめて、じっと、耳をすましていると、彼方の防風林をつらぬく一(ひと)すじの道を、まさに、西軍の長蛇(ちょうだ)が黒々とつづいて行く...
吉川英治 「新書太閤記」
...「もう氷のようだ……」悲壮な姿をして、周馬は、やっとのように死骸を前抱きにして、深い草むらを、ひと足ずつ跨(また)いでくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ホロホロと昼の草むらに啼く鶉の声までが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...身を隠す草むらさえなかった...
和辻哲郎 「夢」
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