...死んでは万人にその英雄的な最後を惜しみ仰がれ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...瞬間蟹江は英雄的な感激をさえ覚えました...
梅崎春生 「Sの背中」
...司法当局を相手に闘われる英雄的な闘争と同時に行なわれた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けれどもわれわれのたっとぶのは、過度をもいとわぬ諸徳、雄々しく気前のよい行為、王者のような豪壮、すべてを見る深慮、局限を知らない気宇、そして古代がそれを名づける言葉をもたずただヘラクレス、アキレス、テセウスのような型だけをのこしている、あの英雄的な徳、ばかりである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...生涯をうちこんだ英雄的な文学的労作とに匹敵しうることは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...熱烈な英雄的な読者にわかつべき何らかの同情をもっている教授はほとんど見あたらないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして英雄的なものを要求する傾向――本能の一面があるのではなかろうか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...英雄的な政治家の手腕といったものも...
中井正一 「調査機関」
...私が永い間の英雄的な努力によって習得したスタイル迄が失われたように思われる...
中島敦 「光と風と夢」
...その英雄的な魂と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...英雄的な氣持になるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...英雄的な行いだったんですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...英雄的な民族の息子となって...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...そして英雄的な悲劇もまた少くなる...
三木清 「人生論ノート」
...なにかすばらしい英雄的なこと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...わたしは英雄的な或る人々の及び難い高風を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分までがはなはだしく英雄的な精神を昂(たか)められた...
吉川英治 「三国志」
...我々は脇の方に英雄的な彫刻の行列が絶え間なく続くのを瞥見していたからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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