...しかしルツソオの懺悔録さへ英雄的な(うそ)に充ち満ちてゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...死んでは万人にその英雄的な最後を惜しみ仰がれ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...多少英雄的な気負いさえ感じていた彼は...
犬田卯 「瘤」
...生涯をうちこんだ英雄的な文学的労作とに匹敵しうることは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...亭主の行為がいちいち素晴らしい英雄的なものに見えてたまらない女房もあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私が永い間の英雄的な努力によって習得したスタイル迄が失われたように思われる...
中島敦 「光と風と夢」
...むしろ英雄的な存在で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その英雄的な魂と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それは日本人の歪められた英雄的な考え方である...
野村胡堂 「最近の犯罪の傾向に就て」
...すっかり英雄的な気持になっていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...英雄的な興奮を言語している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の英雄的なものに憧憬している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私は実際、正直な所其時、英雄的な、人道的な、一人の禁欲的な青年であった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...そして英雄的な悲劇もまた少くなる...
三木清 「人生論ノート」
...なにかすばらしい英雄的なこと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...読む本は英雄的なものや...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...わたしは英雄的な或る人々の及び難い高風を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々は脇の方に英雄的な彫刻の行列が絶え間なく続くのを瞥見していたからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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