...彼女は苦衷を抱えているようだ...
...(「仲宗根の豊見親の苦衷」参照...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...津田も榎本の苦衷を知っているだけに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...・泥あそび水あそびする子供らの幸福・戦地より帰隊せる大場部隊長の苦衷八月十一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...「君武内の苦衷(くちゅう)を見ずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そうした苦衷を同僚にもらしたというから...
戸坂潤 「社会時評」
...駒井としてそこに若干の苦衷(くちゅう)が存するものらしいことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...家と若君との無事を計る苦衷だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...予の苦衷がのう」「悪いのは越前の野郎一人」江戸っ子のお豊は心機一転すると...
野村胡堂 「礫心中」
...(新公は、変った)新之助の立場や、苦衷は、充分に察していながら、金五郎には、兄弟盃をした親友の軟化が、やはり、さびしかった...
火野葦平 「花と龍」
...もう少し苦衷を訴えて真剣にからかひたくなる...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...というところに御推察でしょうが苦衷があってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の苦衷(くちゅう)はべつとして...
吉川英治 「私本太平記」
...あの御苦衷(ごくちゅう)のいろを見ては何もいえぬ」「そして...
吉川英治 「私本太平記」
...この苦衷(くちゅう)を抱いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし御僧からその主家の苦衷(くちゅう)をよく伝えたら...
吉川英治 「新書太閤記」
...何かとご苦衷(くちゅう)のほど...
吉川英治 「源頼朝」
...武蔵の苦衷(くちゅう)の半分ぐらいは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――千坂兵部殿の苦衷(くちゅう)を買って...
吉川英治 「無宿人国記」
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