...全く判断に苦しむ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...まだ熱さに苦しむというほどに至らぬ若葉の頃は...
伊藤左千夫 「春の潮」
...たとい一時彼を苦しむることあるも...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「汝らは皆人を慰めんとてかえって人を煩(わずら)わすものなり」は原語を直訳すれば「汝らは人を苦しむる慰者(なぐさめて)なり」となる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかし苦しむことにいつも慣れきっていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無聊(ぶりょう)に苦しむ閑人(かんじん)の散歩には余りに単調に過(すぎ)る...
永井荷風 「日和下駄」
...この人の苦しむのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「苦しむためにさ」ラスチニャックが答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一はその苦しみを見て心に苦しむやうになる...
正岡子規 「病牀六尺」
...それがために昼夜もがき苦しむことは...
正岡子規 「病牀六尺」
...あるアメリカの猴がその子を苦しむる蠅を払うに苦辛し...
南方熊楠 「十二支考」
...女はそのことに同意できない感情で苦しむ...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...人として、偉大な人生の些やかな然し大切な一節を成す自分の運命として、四囲の関係の裡に在る我を通観する事に馴れない彼女は、自分の苦しむ苦、自分の笑う歓喜を、自分の胸一つの裡に帰納する事は出来ても、苦しむ自分、笑う自分を、自分でより普遍的な人類の前に連出して見る程、事実に於て万人の生活に直接な交通が乏しいのである...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...自分が時に苦しむ或る気分が...
宮本百合子 「外来の音楽家に感謝したい」
...これただ一つでは何故(なにゆえ)かを知るに苦しむが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...苦しむなら自分のほんもので...
山本周五郎 「陽気な客」
...火に油をそそいでみずから焔(ほのお)に苦しむようなものだと私は思いますが」口を極めて苦諫(くかん)するのであった...
吉川英治 「親鸞」
...母に背を撫でさせて苦しむのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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