...私はそれを見て自分の足の裏からも若やかな春を感じ...
薄田泣菫 「春の賦」
...昨日湯加減(ゆかげん)をしたような若やかさ」「拙者には名刀といわず...
中里介山 「大菩薩峠」
...満腔(まんこう)の若やかな親しみを寄せるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたり一面の雪田からしぼれた水であろう、大小、七、八つの池が、やさしい形にたたえて、若やかな草間に、そっと置かれてある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...思われない若やかさであったが...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...男達の心を取り血をしぼって女は若やかにますますその肌は白く髪は黒く目はかがやいて来た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...云うに云えない若やかなものがあって面白い感情です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若やかにうぐひすぞ啼(な)く初春の衣(きぬ)くばられし一人のやうに (晶子)新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やはり最も艶(えん)な貴女(きじょ)としてなお若やかな尚侍を院は御覧になることができたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雛(ひな)遊びはいつまでもやめられないものであるとかいうことを若やかに語っているのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我胸は若やかに揺らるゝ心地す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...其時は女の若やかな涼しい声が...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...それと共に若やかに燃え上がり躍り上がるのは...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...若やかに跳れる旅人の心うらやまし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...若やかに力こもりて笑む花よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...この花のごとくにいませ若やかに光りていませこの花をいざ受けたまへ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...同じく若やかに見える人である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そうして「簾のうちに若やかな女房が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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