...まして毀誉(きよ)に煩はされる心などは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...この自尊心の毀損(きそん)を恢復(かいふく)しようと試みた...
芥川龍之介 「鼻」
...最も甚しく自分の威嚴をぶち毀わされた氣がした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...毀(こぼ)ちたるこそ無殘(むざん)なれ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「泣けよ戀人」
...人の感情を毀(こわ)すナゾは余り問題にしなかったから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...キューピー人形を毀(こわ)すまでもなく...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...毀(こわ)してお風呂の薪(まき)にするくらいの用途しかないが...
谷譲次 「踊る地平線」
...ありふれた程度の強震でこの通りに毀れなければならないような風の設計にはじめから出来ているように見える...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...其の失敗は未だ以て伯の政治家たる名声を毀傷するに足らざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由党の名誉を毀損したる一大非行なりと言や善し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...進んで毀すということは...
豊島与志雄 「悪夢」
...そんなにしてるうちにいつか私はお犬様や丑紅の牛といつしよにおちやんまでを自分のものみたいに思つてその身にふりかかる毀誉褒貶の言葉や幸不幸な出来事はそのままひしひしとこちらの胸にこたへるやうになつた...
中勘助 「銀の匙」
...縁(ふち)の毀(と)れた菓子箱の傍(そば)に...
夏目漱石 「坑夫」
...せっかく纏りかけた縁談をぶち毀(こわ)されないものでもないと思って...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...其処には投げだされた鉄器等、毀れた肢体、錯落する事件等...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...柵(さく)の毀(こわ)れを直したり賄所の羽目板を打付けたりする...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...なにもそんなにけちけちしないで毀せるったけ毀さしてあげたらいいじゃないの...
山本周五郎 「思い違い物語」
...信雄と協定した城塁(じょうるい)の破毀(はき)...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索