...この自尊心の毀損(きそん)を恢復(かいふく)しようと試みた...
芥川龍之介 「鼻」
...排仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響を受けてよほど打撃は受けていたけれども...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...キューピー人形を毀(こわ)すまでもなく...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...戰利を失ふは物質上の損害並に名譽の毀損なり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヨーロッパのさる王室の名誉を毀損することを防がねばならぬ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...又世間の毀譽褒貶にも頓着しない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...全く名誉毀損(きそん)だからな...
永井荷風 「つゆのあとさき」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...三百藩を廢して城郭を毀ち...
福沢諭吉 「帝室論」
...何処(どこ)でも家を毀(こ)わして立退くと云う時節に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...きつと運命はそれを毀してしまひますよ...
北條民雄 「間木老人」
...「無理をして身体を毀(こわ)してはつまらん」しかし所長は思いの外の事を云った...
堀辰雄 「菜穂子」
...単にその毀(やぶ)れた外皮のカケラが暫時不規則に紙に貼り着くのみである...
牧野富太郎 「植物記」
...又毀れ易いものです...
松永延造 「職工と微笑」
...あの毀れ易い硝子の器を百も吊るした...
三好達治 「草舍にて」
...毀誉褒貶(きよほうへん)の旋風(つむじかぜ)に翻弄(ほんろう)せられて...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...荒浪が幾度となくこれを毀(こわ)しているうちに...
柳田國男 「地名の研究」
...――一人の女のために二十年の友情がこんなに脆く毀れていいだろうか...
山本周五郎 「はたし状」
便利!手書き漢字入力検索