...まだ若々しさの失せないトルストイ夫人や...
芥川龍之介 「山鴫」
...溢るゝ許りの夏の光を漂はせて北上川の上流に跨つた自然の若々しさは...
石川啄木 「鳥影」
...大体そういう童顔の人は所帯やつれさえしなければわりあいに若々しさを失わないものでござりますがお遊さんは十六...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...少女は四十年前と同じ若々しさ...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...若々しさと鋭さに緊張した顔容と話しぶりであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...若々しさと共に一種初めから出来上った感じを与えるものもこれだ...
戸坂潤 「読書法」
...野村光一氏はルービンシュタインの情緒と若々しさを挙げているのは面白い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...姥櫻(うばざくら)などと言ふ形容詞が氣の毒なほどの若々しさと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五十とは思へぬ若々しさで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ダラットで見た頃の若々しさが失はれて...
林芙美子 「浮雲」
...知らない人の目には三十七八位にしか見えない若々しさで...
林芙美子 「晩菊」
...力に滿ちた若々しさが凋(しぼ)まされるといふことはあり得なかつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんな朽木(くちき)が蕾(つぼみ)の忍冬(すゐかつら)にその朽目を若々しさで蔽へと命ずる何の權利があらう?」「あなたは朽木ではありませんわ――雷に打たれた木ではありませんわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若々しさによく似合って清潔などんな正義感を...
宮本百合子 「光線のように」
...女も笑って生き残っている若々しさの仲間なので...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...あとからあとから日月を蔽(おお)いながら渦巻きのぼっているこの世界の若々しさはドウダ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...圧(お)しきれぬ若々しさが芽を吹いた...
横光利一 「上海」
...到底まだ老成の影もない若々しさである...
吉川英治 「新書太閤記」
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