...加之(しかのみ)ならず『浮雲』の若々しさに引換えて極めて老熟して来ただけそれだけ或る一種の臭みを帯びていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...持ち前の若々しさや溌剌(はつらつ)さが消えていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつもの若々しさを失って実際の歳を剥(む)き出しに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...続いてその身が東京に修業に行ったおりの若々しさが憶(おも)い出される...
田山花袋 「一兵卒」
...それはその態度や声にはまだ昔の若々しさが残っているけれども...
田山花袋 「日本橋附近」
...四十が来ても四十一が来ても別に心持の若々しさを失わないのみならず肉体の方でもこれと云って衰頽(すいたい)の兆候らしいものは認めないつもりでいた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...甘ったるい言葉つきをしそうな若々しさがあった...
豊島与志雄 「反抗」
...またいまだかつて見ざる若々しさと...
中井正一 「大会を終りて」
...好みの若々しさが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十五と言っても随分通用しそうな若々しさで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若々しさもなくなってグラウンドのトラックを疾走しながら世界記録を破るなんてことの出来ない人間になるのみではなかろうか...
人見絹枝 「世界記録と私」
...力に滿ちた若々しさが凋(しぼ)まされるといふことはあり得なかつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんな朽木(くちき)が蕾(つぼみ)の忍冬(すゐかつら)にその朽目を若々しさで蔽へと命ずる何の權利があらう?」「あなたは朽木ではありませんわ――雷に打たれた木ではありませんわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若々しさによく似合って清潔などんな正義感を...
宮本百合子 「光線のように」
...位の高さにはつりあわぬ若々しさは保存されていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ゆめにも院などという御位(みくらい)の方とは見えぬ若々しさである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また若々しさでおいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やはり同じ若々しさを求めたけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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