...苞(つと)割れば笑みこぼれたり寒牡丹(かんぼたん)寒燈にいつまで人の佇(たたず)みぬ一月十三日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...苞(つと)に松茸の初物などは持たで...
樋口一葉 「大つごもり」
...八月の候茎梢分枝し枝上の苞葉腋毎に五裂花冠の小白花を下から順次に開き開謝相次ぎ久しきに亙(わた)って終る...
牧野富太郎 「植物記」
...漢人は「似レ木非レ木似レ草非レ草」と言いまた苞木と称す...
牧野富太郎 「植物記」
...その葉(は)はぐるぐるに縮(ちぢ)れ葉(は)の下にはもう美しい緑(みどり)いろの大きな苞(ほう)が赤い毛を吐(は)いて真珠(しんじゅ)のような実(み)もちらっと見えたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...しかしそうなるとその餅の苞を...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...木の実を煮て苞(つと)に入れたりして...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...鶏の苞(つと)を刺していた竹の節(ふし)を割って...
吉川英治 「三国志」
...賢の戦友冷苞(れいほう)は...
吉川英治 「三国志」
...「張苞の弓勢(ゆんぜい)ごときは...
吉川英治 「三国志」
...張苞(ちょうほう)の二人に各兵二万をさずけ...
吉川英治 「三国志」
...孔明自身の四輪車すら、煙に巻かれ、炎に迷い、あやうく敵中につつまれ絡(からま)るところを、関興、張苞に救われて、ようやく死中に一路を得たほどであった...
吉川英治 「三国志」
...張苞などの働きもまたいうまでもない...
吉川英治 「三国志」
...張苞(ちょうほう)やある」あわただしく呼ばれて...
吉川英治 「三国志」
...蜀の張苞(ちょうほう)あるを知らないか...
吉川英治 「三国志」
...中には都で求めた香苞(こうづと)だの琵琶の切れ糸なども入っておりまする」「琵琶の切れ糸」「ええ...
吉川英治 「私本太平記」
...藁苞(わらづと)の腹を破った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山芋の苞(つと)とを...
吉川英治 「山浦清麿」
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