...苞(つと)割れば笑みこぼれたり寒牡丹(かんぼたん)寒燈にいつまで人の佇(たたず)みぬ一月十三日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...早速書生さんに苞(つと)を拵えさせ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...右の穎と※と鱗被とこの三つは共にいわゆる苞であってそれが普通の花の蕚弁の役目を勤めていると思えばよい...
牧野富太郎 「植物記」
...花穂(かすい)の苞(ほう)が多少褐色(かっしょく)を帯(お)びる黄色なのとすぐ区別がつく...
牧野富太郎 「植物知識」
...それを苞で包むから苞クヅシである...
柳田國男 「食料名彙」
...餅を包んだ藁苞を蔵(しま)って置いて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...五色(しき)の藁の苞(つと)で半(なかば)包まれた伊太利亜(イタリア)の赤い酒も来た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...冷苞(れいほう)などこもごもに出てはそれとなく...
吉川英治 「三国志」
...冷苞(れいほう)...
吉川英治 「三国志」
...「なにを、猪口才(ちょこざい)」と、張苞もまた、父の遺愛たる丈八の矛(ほこ)を持って、あわや一戦に及ぼうとした...
吉川英治 「三国志」
...蜀軍は、徐々と次の戦機をうかがいながらも、「あの意気では、ふたたび同じ戦法で行っても、先頃のような快勝はつかめまい」馮習(ふうしゅう)、張南、張苞、関興、すべて同意見だったので、一計をめぐらし、ひそかに手配にかかった...
吉川英治 「三国志」
...張苞(ちょうほう)の若いふたりが役立ってきたので...
吉川英治 「三国志」
...玄徳はすぐ張苞を走らせて...
吉川英治 「三国志」
...関興と張苞にも、今はそれしか考えられない、で二人は、夜を日についで、祁山へいそいだ...
吉川英治 「三国志」
...張苞(ちょうほう)などの大軍をつれて遠く山また山の間道を斜谷(やこく)を越え...
吉川英治 「三国志」
...蜀の張苞(ちょうほう)あるを知らないか...
吉川英治 「三国志」
...張苞は谷の底へころげ落ちてしまった...
吉川英治 「三国志」
...わら苞(づと)に巻いてある鉢だの皿だのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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