...その折には苞苴(みやげ)もてゆくことなるが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...手のひらのなかで苞の爆ぜるのを感じるのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...大倉役所の藁苞に込んでくるのである...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...カキツバタの花は仮令(たとい)その茎頂に在る鞘苞中に二花ないし三花が含まれてはいるとしても...
牧野富太郎 「植物記」
...この苞穎は大抵その外は小にして...
牧野富太郎 「植物記」
...その苞腋(ほうえき)に一輪(りん)ずつの小さい白花が咲くから...
牧野富太郎 「植物知識」
...その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて真珠のやうな実もちらっと見えたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...果たせるかな、冷苞は帰らない...
吉川英治 「三国志」
...張苞の頭上に擬した...
吉川英治 「三国志」
...「なにを、猪口才(ちょこざい)」と、張苞もまた、父の遺愛たる丈八の矛(ほこ)を持って、あわや一戦に及ぼうとした...
吉川英治 「三国志」
...張苞に完膚(かんぷ)なきまで全陣地を蹂躙(じゅうりん)された...
吉川英治 「三国志」
...まだ張苞は帰らない...
吉川英治 「三国志」
...やっと張苞に会って共に帰ってきたのだと...
吉川英治 「三国志」
...関興、張苞のふたりは、この山間(やまあい)に黄忠が追い込まれているのをようやく知って、それを救うべくこれへ急襲して来たのである...
吉川英治 「三国志」
...張苞などが側にある...
吉川英治 「三国志」
...関興と張苞にも、今はそれしか考えられない、で二人は、夜を日についで、祁山へいそいだ...
吉川英治 「三国志」
...中には都で求めた香苞(こうづと)だの琵琶の切れ糸なども入っておりまする」「琵琶の切れ糸」「ええ...
吉川英治 「私本太平記」
...藁苞(わらづと)の腹を破った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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