...小姑(こじうと)はいかむ...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...嫁(よめ)小姑(こじゅうと)の仲でも二人は仲よくしている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...私の所謂(いわゆる)姑と小姑とその夫たちと私の或る間接な関係から必然に起つて来る接触である...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...兄嫁にしても小姑(こじうと)根性つて何ていやだらうと...
武田麟太郎 「一の酉」
...大人しいようでその実いつまでも打ち解けてくれない雪子と云うものが一番気心の分らない扱いにくい小姑(こじゅうとめ)なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...若い時分から幸子以下の小姑(こじゅうとめ)たちに意地められつけて来たので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小姑たちにそれを買って着せもしたが...
徳田秋声 「足迹」
...多勢の小姑や兄嫁に軽蔑されて...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...小姑(こじゅうと)一人いるわけじゃないんだから...
徳田秋声 「縮図」
...少し文句の多すぎる小姑(こじゅうと)だと思っていた...
徳田秋声 「挿話」
...姑(しゅうと)や小姑の多勢いた家(うち)の妻になりきれなかったのはこの故(せい)である...
永井荷風 「ひかげの花」
...外交研究会は歴代の外務大臣に取っては小姑だと言われて居る位...
野村胡堂 「女記者の役割」
...世間の小姑(こじうと)とは氣風が違ひますから」「もう一つ訊くが――番頭さんは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小姑(こじうと)のお松も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲の良い嫁と小姑(こじうと)だからそつとお香に話してゐるかも知れない――それからもう一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あたかも無数の小姑(こじゅうとめ)が一人の家嫂(よめ)を窘(くるしむ)るに異ならず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...そこでは慰藉料問題にからむ離婚訴訟の審理中であつた――姑(しうとめ)小姑のある家庭に嫁入つたが面白くゆかぬ……する内に姑の衣類が一枚なくなつた……占師(うらなひし)に訊ねたところが家の中の者が盗んでゐるといふ...
宮地嘉六 「老残」
...銀かんざしお嫁にゆく小姑に似合おう小姑のお聟(むこ)さんは背むしの地主老爺(おやじ)床(とこ)にねるにも...
吉川英治 「三国志」
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