...苔桃、巌香蘭(がんこうらん)、岩梅、ちんぐるま草、栂桜、岩髭、千島竜胆(ちしまりんどう)など生いて、池中の巌石にも及べり...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...さまざまな色の葉をつけてる苔桃(こけもも)類の叢(くさむら)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時としては青黒い苔桃(こけもも)のような甘っぽい空疎な味であるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苔桃やガンコウランの露出した所で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ピカピカ光る蔓苔桃(つるこけもも)いろの燕尾服を著(つ)けていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まずピカピカ光る蔓苔桃(つるこけもも)いろの燕尾服を著(き)た上へ大きな熊の毛皮の裏をつけた外套を引っかけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...例のピカピカ光る蔓苔桃色の燕尾服を廊下へ持ち出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...他の婦人の眼には赤い赤い蔓苔桃のように見えるのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...苔桃(こけもも)の銘酒を見つけたと侍衆(さむらいしゅう)が珍重がっておりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その苔桃(こけもも)の古酒を少々持ってまいりましょうか」「止(や)めておこう...
吉川英治 「江戸三国志」
...苔桃(こけもも)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...利根山奥の低(ひく)き所(ところ)は山毛欅帯に属(ぞく)し、高(たか)きは白檜帯に属す、最高なる所は偃松帯に属(ぞく)すれども甚だ狭(せま)しとす、之を以て山奥の入口は山の頂上に深緑色の五葉松繁茂(はんも)し、其他は凡て淡緑色の山毛欅樹繁茂す、山奥の深(ふか)き所(ところ)に至(いた)れば黒緑色の白檜山半以上に茂(しげ)り、其以下は猶山毛欅樹多し、故に山々常に劃然(くわくぜん)として二分せられ、上は深緑、下は淡緑、其景実(じつ)に画(えが)くが如きなり、此他石南樹、「ななかまど」「さはふたぎ」、白樺、楢類等多しとす、草類に於ては「わうれん」、「ごぜんたちばな」、「いはべんけいさう」、「まひづるさう」、「まんねんすき」、「ひかげのかづら」、毛氈苔、苔桃、「いはかがみ」、「ぎんらんさう」、等多し、菌類に於ては「みの茸」、まひ茸、黒ほざ茸、す茸、「こぼりもだし茸」、等食すべきもの実(じつ)に多し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索