...自分自身が凡ての物の芽生えに有する溌剌たる生気を有してをるところから...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...圧制や束縛が取りのぞかれたところにはじめて芽生える思想ではなくて...
太宰治 「パンドラの匣」
...菜はもう芽生えてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...大根がもう芽生えてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...もう大根も蕪も芽生えてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...人生行路に横たわる幾多の陥穽に対する警戒の芽生えを植付けてくれたような気がする...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...そういう天才の芽生えがいないとは限らない...
寺田寅彦 「鑢屑」
...そしてこの研究に芽生えた思想は...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...学問を好む一つの魂の芽生えを見たのである...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...今迄のあらゆる過去を肥料にして新しい生の芽生えにいみじい愛を感ずる...
福士幸次郎 「太陽の子」
...何一つ自ら芽生えて花を開くものもなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ひとり幼少のころから他人(ひと)とはちがっていたおれ――他人とは見えるもののちがっていたおれ――そこいらのただの泉からはこのおれの想いはわいてこない――同じ源からではこのおれの悲しみは得られない――同じような音色ではこのおれの心に喜びが芽生えたりしない――そしてただ好き――おれひとり好きだったのは――あのころの――幼いころの――まさに嵐の人生の未明のころの――あらゆる善悪の彼岸から引き出された...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...おそらく女の自覚が芽生え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...可愛い芽生えが感じられて...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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夢野久作 「猟奇歌」
...芽生えにうけたその憂き艱難(かんなん)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...小供の時から自分の内に芽生えていた反抗の傾向――すべての権威に対する反抗の気風はこれらの思想によって強い支柱を得...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
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