...其の積み上げたる芻秣(まぐさ)をばえ寫さじといふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...側なる一團の芻秣(まぐさ)を噛めるあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...と一箇月まえから腹案中の短篇小説を反芻(はんすう)してみて何やら楽しく...
太宰治 「作家の像」
...おもひでを反芻しながらやうやくにして帰庵した...
種田山頭火 「其中日記」
...別にそれだけの骨折をした甲斐もない食物を口の中へ戻して反芻したりしていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それで芻といふのが正しくて...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...反芻的(はんすうてき)に即興の歌をうたうのと同じことなのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が歌うの歌詞そのものは反芻(はんすう)に過ぎませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれが反芻(はんすう)の反芻たる所以(ゆえん)なんです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かの感傷で反芻が引出されると...
中里介山 「大菩薩峠」
...言うに言われぬ甘美な哀愁の残滓を反芻していたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それを反芻するように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...孝次郎は自分が何時の間にか二十九歳になつた事を何度も心に反芻してゐた...
林芙美子 「雨」
...彼は昼間の会社での不快な出来事を反芻しながら...
北條民雄 「道化芝居」
...却って酵母としてそれを暖め反芻し...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...それを心に反芻(はんすう)しているあいだに自然にこんな情景は...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...ここに我々はヘンリ王子の精神がいかに発見にとって重要であったかを反芻して見なくてはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
...そうやって反芻しているうちに二つのことに気づいた...
和辻哲郎 「夢」
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