...堀割に沿うて造られた街衢(がいく)の井然(せいぜん)たることは...
芥川龍之介 「松江印象記」
...貧しく乏しい心を抱いて衢に出ると...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...衢(みち)は人影もまばらで...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...心急(いら)れの旗じるし道の衢(ちまた)にいきほへど...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「ソネット」
...車はさっき乗って来た街衢(がいく)を...
梅崎春生 「幻化」
...天の八衢(やちまた)一に居て...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その点で日本とギリシャとは性質は全く異っても美の世界に於ける二つの大道康衢(こうく)を成すものである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...祠前ノ通衢、八重垣町須賀町、是ヲ狭斜ノ叢トナス...
永井荷風 「上野」
...自動車は十二時過ぎの夜半の街衢(まち)を千束町の電車停留所を左に曲(カーヴ)し...
西尾正 「陳情書」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...そのごとく猴の酋長が四通八達の道の衢すなわち辻にありて群猴が田畠を荒すを番守したのでこれを衢の神とし...
南方熊楠 「十二支考」
...衢神(ちまたのかみ)猿田彦大神長さ七咫(あた)の高鼻をひこつかせて天(あま)の八達之衢(やちまた)に立ち...
南方熊楠 「十二支考」
...灰を衢に棄つれば風吹くごとに衣服を汚し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...私どもの歩いてゆく到るところな街衢に輝いていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...呼坂(よびざか)を経るに人家街衢をなす...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...10955邁往(まいおう)の衢(みち)から畏敬の道へ呼び戻す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
......
山口芳光 「街のシルヱツト」
...趙衢(ちょうく)のふたりが...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??