...彼は花心があって、いつも女性に気を使っている...
...花心を持っている男性は、モテる傾向がある...
...彼女は花心が強く、新しい恋人ができるとすぐに気持ちが移ってしまう...
...花心を持つ人は、しばしば相手の気持ちを考えずに行動してしまう...
...花心があるからといって、真面目に恋愛できないわけではない...
...火(ほ)かげの映(うつ)った桃花心木(マホガニイ)の椅子(いす)も...
芥川龍之介 「彼 第二」
...そのまた火(ほ)かげも桃花心木(マホガニイ)のテエブルや椅子(いす)に映(うつ)っていた...
芥川龍之介 「彼 第二」
...花心(かしん)のような唇...
海野十三 「階段」
...」花心に住む4・21東京日日(夕)花が咲揃つた...
薄田泣菫 「茶話」
...× × ×才にまかせて世をも人をもあざむきつゝおもしろおかしく今日まではどうやらかうやら送りきしが、お露をつまとせし頃より、名誉はすでに地におちて、書肆には体よく遠ざけられ、朋友よりは絶交され、親族よりは義絶されて、社会の信用失ひし上、日々借金取にあたらるゝ苦しさ、糸子の恋慕を幸に、こゝに姿をかくせしも、うか/\するうちふところも大方さびしくなりしのみか、流石薄情残酷なる心にも、世にたぐひなき糸子の姿と、其赤心にほだされて、始は当座の花心、口さきのみでたらせしが、いつのまにやら今は心からいとしくなり、我と我身を疑ふまで、千代も八千代も末かけて、はなれともなき恋しさに、何とかなして表むき夫婦にならるゝすべもやと、いろ/\思ひをくだきしが、我がこしかたをかへりみれば、糸子の両親こゝろよく、承諾すべき訳もなし、さりとていつまで此ところに、月日をおくりてゐられもせず、早や此上は全く路用のつきぬうち、ともかくみやこにかへり上、何とか工風をせんものと、稍決心せし折も折、またもや糸子との浮名を新紙にうたはれて、今はかへるにもかへられず、いかに面皮が厚しとて、ふたゝび人に顔見らるゝに忍びねば、いかゞはせんと思ひしが、思へば思ふ程世の中が否になり、善悪邪正無差別の、こんなつまらぬ娑婆世界、いつまでゐるもおなじ事、いツそ浮世をよそに見て、静けきさとにねぶりなば、いかに心も安からんと、我にもあらずぬけいでて、足にまかせて歩みしが、松吹く風の肌さむきに、ふと心づきてあたりを見れば、岩根を洗ふさゞなみの音は女の泣く如く、松の雫か夜露か雨か、おのが涙か長からぬ、袖もしめりて物がなしく、沖のいざり火影かすかに、月もおぼろにくもれるは、我身のはてをとふにやと、思へばいとゞはかなさに、かへらぬ事を思ひで、おかしゝ罪をくゆる折、いづこともなくとめきの香り、こはいぶかしと思ふまもなく、我にすがりしものあるにぞ、たぞやとばかり驚けば、おもひもよらぬ糸子なり...
田澤稲舟 「五大堂」
...桃花心木(マホガニー)やチークの大木と大木との間を縫って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...次郎さんのニコ/\した地蔵顔(じぞうがお)が花心(かしん)から彼を覗(のぞ)いた様であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...花心(くわしん)大(だい)にして七菊花の形をなし...
永井荷風 「来青花」
...梅花心易(ばいかしんえき)というようなものにたよって...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういったような梅花心易はないか――つまり...
中里介山 「大菩薩峠」
...よし! わが当座の梅花心易として...
中里介山 「大菩薩峠」
...窓のそばに桃花心木(マホガニ)の書机がひとつ...
久生十蘭 「金狼」
...卓子(テーブル)は桃花心木(マホガニイ)製だし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...花心に蓮房がない...
牧野富太郎 「植物記」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...紫の色は通へど藤の花心にえこそ任せざりけれまじめな性質の人であったから深く同情をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...共に見て忘れぬものになりぬべし黄金台のアカシヤの花心をば銀の糸もて引く如しアカシヤの香の動く山かな三たび星が浦に会す...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...またたくうちに大きな一箇の血の花弁(かべん)と花心(かしん)を地上に描いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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