...半ば仰向いた金花の顔は...
芥川龍之介 「南京の基督」
...立花の顔は何処かナポレオンの肖像に似て居るネ...
石川啄木 「葬列」
...お花の顔を見つめて笑った...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...花の顔(かんばせ)みるたのしみも……歌でさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...花の顔を覗き込むようにし...
久生十蘭 「魔都」
...意味ありげな微笑を浮かべて花の顔を眺めていたが...
久生十蘭 「魔都」
...鏡の中に映っている花の顔の中には...
久生十蘭 「魔都」
...すなわちその子房らしいところは花の顔すなわち花被になっている萼(がく)の下に続く部の括びれたところで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...嬋娟(せんけん)たる花の顔(かん)ばせ...
南方熊楠 「十二支考」
...緑の黒髪花の顔...
三宅花圃 「藪の鶯」
...奥山の松の戸ぼそを稀(まれ)に開(あ)けてまだ見ぬ花の顔を見るかなと言って泣きながら源氏をながめていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気をめいらせて泣いている時のほうが多い末摘花の顔は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かなり紅いのでも花の顔を覗くと中はほの白くて...
吉川英治 「紅梅の客」
...みかどの方へ笑みを流した花の顔が多い...
吉川英治 「私本太平記」
...いきなりその花の顔を...
吉川英治 「私本太平記」
...さすが女性(にょしょう)のほうは羞恥にたえないというよりは酷(むご)い仕置きにでもあっているように花の顔(かんばせ)を捻(ね)じかくしたきり息をつめている様なのであるが...
吉川英治 「私本太平記」
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