...如何にも青い艸(くさ)を得た驢馬(ろば)のやうに...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...丈艸(ぢやうさう)などの心持を描(ゑが)いたものである...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...上品に赤い唐艸(からくさ)の寂びた九谷(くたに)の鉢を一つくれた...
芥川龍之介 「野人生計事」
...我住(わがすむ)魚沼郡(うをぬまこほり)は東南の(いん)地にして○巻機山(まきはたやま)○苗場山(なへばやま)○八海山(はつかいさん)○牛(うし)が嶽(たけ)○金城山(きんじやうさん)○駒(こま)が嶽(たけ)○兎(うさぎ)が嶽(たけ)○浅艸山(あさくさやま)等(とう)の高山(かうざん)其余(そのよ)他国(たこく)に聞(きこ)えざる山々波濤(はたう)のごとく東南に連(つらな)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...穴にのぞんで玉蜀烟艸(たうがらしたばこ)の茎(くき)のるゐ熊(くま)の悪(にく)む物を焚(たき)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...己(おのれ)一人ひろゝ簑(みの)を頭(かしら)より被(かぶり)り(ひろゝは山にある艸の名也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かの削氷を賞味し玉ひたる定家に(拾遺愚艸)「夏ながら秋風たちぬ氷室山こゝにぞ冬をのこすとおもへば」又源の仲正に(千載集)「下たさゆる氷室の山のおそ桜きえのこりたる雪かとぞ見る」この哥氷室山のおそ桜を消残(きえのこ)りたる雪に見たてたる一首の意(こゝろ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...藤実(ふじざね)艸宇(そうう)招宴...
高浜虚子 「六百句」
...薬という字の艸冠(くさかんむり)を忘れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三艸子は日本橋茅場町の井上文雄といふ國學者の妾となつて...
長谷川時雨 「河風」
...所狭(ところせ)きまで植駢(うえなら)べた艸花(くさばな)立樹(たちき)なぞが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これは艸冠(くさかむ)りに秋を書きその萩の字をハギと訓(よ)ませたと同趣である(萩の字は支那にもあれどこれは全く別の意味の字でただ字体が同じいばかりである)...
牧野富太郎 「植物記」
...しかるに艸冠(くさかんむり)をつけての字を書く人あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...日々艸なぞを大層崇め奉って...
松永延造 「職工と微笑」
...また古器物(こきぶつ)や本艸(ほんぞう)の参考に供すべき動植物を図(ず)するために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...◇只圓翁の「山姥」と「景清」が絶品であった事は今でも故老の語艸(かたりぐさ)に残っている...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...艸(くさ)一本も生えて無い...
夢野久作 「白髪小僧」
...艸(くさ)一本も眼に入らぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
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