...鼠色の唐艸(からくさ)や十六菊(ぎく)の中に朱の印を押した十円札は不思議にも美しい紙幣である...
芥川龍之介 「十円札」
...又医学士山口寅太郎氏も「しがらみ艸紙」第四号の舞姫評中に言へるあり...
石橋忍月 「罪過論」
...敢(あへ)て罪過論を艸(さう)して世上の非(アンチ)罪過論者に質(たゞ)す...
石橋忍月 「罪過論」
...艸々...
高浜虚子 「漱石氏と私」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...薬という字の艸冠(くさかんむり)を忘れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薬という字の艸冠を落して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...軒につり忍艸(しのぶ)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...軒につり忍艸(しのぶ)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...浪(なみ)に漂う浮艸(うきぐさ)の...
二葉亭四迷 「浮雲」
...やかましい!言艸(いいぐさ)云わずと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いっぺんなんか挿絵を担当してくれた山口艸平画伯をひどく面喰らわせた珍談があった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...(六月十八日)先頃の『葯房漫艸(やくぼうまんそう)』に美の事を論じて独りぎめになつては困るといふやうな事を書いてあつたと思ふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...病的な浮世繪や草艸紙の美人の弱々しさを嫌ふ現代の油繪畫家も喜ぶ姿態かもしれない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...街燈の下の艸の葉一つ動かない不思議に靜かな夜である...
三好達治 「霾」
...」詠艸は良子刀自の蔵する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...牛込の東更は艸體(さうたい)の文字が不明であるから...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...足から出たのは艸(くさ)や木に...
夢野久作 「白髪小僧」
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