...鎧武者も案山子と思つてしまふぜ...
芥川龍之介 「好色」
...友人(いうじん)の眉山子(びさんし)が例(れい)の自殺(じさつ)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...御室田(おむろだ)に法師姿の案山子(かがし)かな昭和三年十月二十三日洛西(らくせい)...
高浜虚子 「五百句」
...あああう――あ!ちい――やらまたたあ――んぐろえ山子(さんざし)という木の実である...
谷譲次 「踊る地平線」
...椋鳥がさわがしい・また一人となり秋ふかむみち・この里のさみしさは枯れてゐる稲の穂・案山子向きあうてゐるひさ/″\の雨・案山子も私も草の葉もよい雨がふる明けるより負子を負うて秋雨の野へひとりあるけば山の水音よろし・よい雨ふつた朝の挨拶もすずしく一歩づつあらはれてくる朝の山・ぐつすりと寝た朝の山が秋の山々秋の山へまつしぐらな自動車で改作追加あるくほどに山ははや萩もおしまい九月二十日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...案山子(かゞし)のやうに...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...青山子爵御母堂元子樣に豫め御願ひしてある事を話した處...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...あの案山子殿(かかしどの)をがちゃつかせていたものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...臆病に生れついた雀(すずめ)が案山子(かがし)を例の爺(じい)さんかと疑うごとく...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...子規編の「案山子集」に含まれる古白句については...
藤野古白 「藤野古白句集」
...グツと引き寄せられると彼は案山子のやうに彼女の胸に倒れかゝりさうになつたりした...
牧野信一 「小川の流れ」
...『吉原へ矢先そろへて案山子(かかし)かな』など云ふ江戸座の発句(ほつく)を...
正岡容 「吉原百人斬」
...信州ではこれを案山子祭の日にしていたのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...靈山子のやうな畫人が...
吉川英治 「折々の記」
...それに比して、靈山子は、死後なほ、餘りにその生命を見すてられてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...わが輩をこんな所の案山子(かがし)に使おうというなら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...案山子(かがし)が歩いているように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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