...その酒には色香があるでしょう...
...彼女の料理にはいつも色香があって、食欲をそそります...
...この花の色香が好きです...
...装飾品には色香が重要だと思います...
...絵画に表現される色香は作者の感性によって違います...
...刺(とげ)に生(お)ふる色香(いろか)とも知れ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そこでこちらも早速(さつそく)に「君が色香(いろか)もかんばせも」と鸚鵡返(あうむがへし)をしておいた...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...―――秋をおきて時こそありけれ菊の花うつろふからに色のまさればさて彼が丹精して作ったそれらの菊の花どもゝすっかり色香が褪(あ)せてしまったその年の冬の...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...これまで猥褻(わいせつ)な女の色香にのみなじんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...まだ見られる色香...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び色香(いろか)を増すを見る...
新渡戸稲造 「自警録」
...ほのかに殘る色香らしいものは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...春としなれば山奧のふかい森の中でもくされた木株の中でもうごめくみみずのやうに私のたましひはぞくぞくとして菌(きのこ)を吹き出すたとへば毒だけ へびだけ べにひめぢのやうなものかかる菌(きのこ)の類はあやしげなる色香をはなちてひねもすさびしげに匂つてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...すっかり色香も、笑顔も、えくぼも失せて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あのやうなものの色香に迷つてはならぬ...
牧野信一 「ペルリ行」
...見込んでまかせといたお初の色香にまよって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...残んの色香と言う奴で...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...花に譬へていはゞ、類想家の作も個想家の作も、おなじ櫻なるべけれど、かなたは日蔭(ひかげ)に咲きて、色香少く、こなたは「インスピラチオン」の朝日をうけて、匂(にほ)ひ常ならぬ花の如しとやいふべからむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ただ新しい皮膚のみずみずしい色香をえたいばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また本当の色香を失うと代りに何か別の物でそれを捏(こ)ね上げるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その色香があまりに常用されることによって褪(あ)せているのと同じことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おまえ待ち待ち芦の花色香(いろか)はないが欲でもない梁山泊の上段にすえてみたさの玉麒麟(ぎょくきりん)つづいてまたも同じような一艘(そう)が漕ぎ寄せて来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
...元の色香はなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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