...その酒には色香があるでしょう...
...彼女の料理にはいつも色香があって、食欲をそそります...
...この花の色香が好きです...
...装飾品には色香が重要だと思います...
...絵画に表現される色香は作者の感性によって違います...
...誘(さそ)ふ袂(たもと)に色香(いろか)が時(とき)めく...
泉鏡太郎 「艶書」
...溌(ぱっ)と麗(うららか)な日を浴びた色香は...
泉鏡花 「婦系図」
...そこでこちらも早速(さつそく)に「君が色香(いろか)もかんばせも」と鸚鵡返(あうむがへし)をしておいた...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...これまで猥褻(わいせつ)な女の色香にのみなじんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...宛(さなが)ら山吹の花の実もなき色香を誇るに等しい放蕩(ほうとう)の生涯からは空しい痴情(ちじょう)の夢の名残はあっても...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...まだ見られる色香...
中里介山 「大菩薩峠」
...色香(いろか)を命とする綺麗(きれい)な人ばかりなので...
夏目漱石 「行人」
...春としなれば山奧のふかい森の中でもくされた木株の中でもうごめくみみずのやうに私のたましひはぞくぞくとして菌(きのこ)を吹き出すたとへば毒だけ へびだけ べにひめぢのやうなものかかる菌(きのこ)の類はあやしげなる色香をはなちてひねもすさびしげに匂つてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...すっかり色香も、笑顔も、えくぼも失せて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...色香もなくなっているのは肌の手入れをせず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...世にもまれな美女の色香に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その花の色香少きを評せむは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ヘレネわたくしは色香が闌(すが)れたようにも思われ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...また本当の色香を失うと代りに何か別の物でそれを捏(こ)ね上げるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...べつにその女の色香を愛したわけではなく...
山本周五郎 「松林蝙也」
...勾当(こうとう)ノ内侍(ないし)の色香でなく...
吉川英治 「私本太平記」
...色香を惜しみなく捨て去ること...
吉川英治 「随筆 新平家」
...山家の娘でも矢張り年ごろになれば爭はれぬ處女(むすめ)らしい色香は匂ひ出て來るものだ...
若山牧水 「姉妹」
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