...その酒には色香があるでしょう...
...彼女の料理にはいつも色香があって、食欲をそそります...
...この花の色香が好きです...
...装飾品には色香が重要だと思います...
...絵画に表現される色香は作者の感性によって違います...
...夫婦(ふたり)の色香を分けたのである...
泉鏡花 「婦系図」
...残(のこ)んの色香(いろか)を墨染の袖に包んでいる尼と狭い一室に膝(ひざ)をつき合わせ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...―――秋をおきて時こそありけれ菊の花うつろふからに色のまさればさて彼が丹精して作ったそれらの菊の花どもゝすっかり色香が褪(あ)せてしまったその年の冬の...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...何(なん)として今尚(いまな)ほ斯(か)うも艶麗(あてやか)ぢゃ?若(も)しや形(かたち)のない死神(しにがみ)が卿(そなた)の色香(いろか)に迷(まよ)うて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...君の「色香」に……...
豊島与志雄 「情意の干満」
...宛(さなが)ら山吹の花の実もなき色香を誇るに等しい放蕩(ほうとう)の生涯からは空しい痴情(ちじょう)の夢の名残はあっても...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...一方(ひとかた)ならぬ色香(いろか)を添えつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのれの色香を飾って為めにする計画もありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ見られる色香...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び色香(いろか)を増すを見る...
新渡戸稲造 「自警録」
...ほのかに殘る色香らしいものは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...王室恋愛の色香が満ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...寧ろ絶対に酒の色香を忘れなければならぬのである...
牧野信一 「ペルリ行」
...色香床しき若衆が一人徘徊(はいかい)いたし...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...見込んでまかせといたお初の色香にまよって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...数十の名花ありと雖も傍色香なき若し...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...桃李(とうり)の色香でも...
吉川英治 「三国志」
...なお老木(おいぎ)にも色香はある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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