...色沢(いろつや)の悪い顔を...
石川啄木 「赤痢」
...色沢(いろつや)がよいものだ...
石川啄木 「漂泊」
...色沢(いろつや)...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...女は好い色沢(つや)をしていた...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...それを塗った器物の色沢に愛着を覚えたことの偶然でないのを知るのである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...皮膚の色沢(いろつや)が悪く...
徳田秋声 「あらくれ」
...やっぱり色沢(いろつや)が出て来なかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...まん丸な色沢(つや)のあまりよくない顔が...
徳田秋声 「仮装人物」
...めっきり顔や目などに色沢(つや)や潤いの出て来たことがお増の目に際立って見えた...
徳田秋声 「爛」
...翌日朝起きて見ると三千代の色沢(いろつや)が非常に可(よ)くなかつた...
夏目漱石 「それから」
...色沢(いろつや)が悪いのよ」と梅子は眼を寄せて代助の顔を覗(のぞ)き込んだ...
夏目漱石 「それから」
...もともと頭の中でむやみに色沢(つや)を着けて奥行(おくゆき)のあるように組み立てるほどの関係でもあるまいし...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...色沢(いろつや)が気の毒なほど悪い...
夏目漱石 「夢十夜」
...彼れの頬はやつれはてて、風で乾いた泥のように、色沢を失い、彼れの眼は空虚の中に尚お何者かを探し求める如き冷い光を見せていた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...色沢(いろつや)の好い頬っぺたが一番好(すき)だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ことに色沢がよほどよくあの貝に似ている...
柳田国男 「海上の道」
...黄色い死灰(しかい)のような色沢(いろつや)になって...
夢野久作 「狂人は笑う」
...あの真黒なみずみずした色沢だけでも人を引きつけて離さないのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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