...この純良忠実なる処女を驚かすに充分なる申し出でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのたびに、大塔ノ宮は、「良忠、味方はつよいな」と、かたわらにいる殿(でん)ノ法院良忠をみて、ニコとされた...
吉川英治 「私本太平記」
...この良忠は、越後に流された忠円の法弟なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...殿(でん)ノ法印(ほういん)良忠なることがほぼ分った...
吉川英治 「私本太平記」
...「ここ数日らい、衣笠(きぬがさ)のおくに潜んで、先帝奪回をもくろんでいた一味の輩(やから)です」「密告により、今朝、急に襲って、良忠以下、おもなる者五人を数珠(じゅず)つなぎにし、あとの烏合(うごう)は、目下諸所にわたって、追跡中でおざる」いま加わった騎馬武者の一団は、これを送使(そうし)の大将道誉へ報じ終っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...殿(でん)ノ法印(ほういん)良忠どのがお越しでございますが」という取次ぎ...
吉川英治 「私本太平記」
...その日は「直義に申しましょう」と約してひとまず良忠を返した...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの殿(でん)ノ法印良忠(宮の股肱(ここう)の臣)の部下が...
吉川英治 「私本太平記」
...したがこの良忠は...
吉川英治 「私本太平記」
...それに殿(でん)ノ法印良忠が...
吉川英治 「私本太平記」
...――と、その広い地域をななめに、法印良忠は、きれいな小姓やら侍者(じしゃ)を連れて、これへ来るなりすぐ地に仆れている居酒屋のおやじの姿に目をとめていた...
吉川英治 「私本太平記」
...――この良忠から一札(さつ)を添えて引渡してやる...
吉川英治 「私本太平記」
...良忠から一同へ告げわたせ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...「はや子(ね)か、丑(うし)ノ刻か」と、鼻赤らめて、みな凍(こお)る息を手でかこむなどの姿に、宮もまた、「良忠...
吉川英治 「私本太平記」
...良忠か」「はっ」「なんぞ敵のうごきでもみえ出したか」「いやどうも...
吉川英治 「私本太平記」
...てまえにも、たぶんそれかと思われまする」「うかと、かかるな良忠...
吉川英治 「私本太平記」
...良忠、あきらめろ」「宮さまッ」法印は、立って奥の廊へ入りかける宮の姿を追って、後ろからその袂をつかんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...不時のお召、少々は手間どるかもしれませぬが、おそくも宵過ぎぬうち、きっと参内つかまつりまする、と」「はっ」と、良忠は、かしこまったような平伏を見せていながら、すぐ起とうともしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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