...冗談も良い加減にするがいい...
中島敦 「光と風と夢」
...それでもやりかけた以上はと良い加減な色をあたりかまわず上へ上へと塗って行ってみると...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...仏語独習なんていう良い加減な本を古本屋から漁ってきて一人でコツコツ始めたものです...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...温泉の温度がちょうど良い加減だと...
中谷宇吉郎 「鼠の湯治」
...良い加減に切上げると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良い加減にして出かけよう」温い茶を一と口...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...味噌を良い加減杓子に取わけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...良い加減勝ち續けて居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良い加減迷つた揚句...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何処(どこ)の女優だ」虎井満十はもう良い加減でガード下できこし召したらしい...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...良い加減にそうだと答えたものなのか私は知らないが...
水上滝太郎 「山の手の子」
...よんどころなくお客の良い加減な判断に従ってしまうので巧みなる土地繁栄策の一つかも知れぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...良い加減な幇間的な稽古と取持で弟子の機嫌を取って謝礼を貪る...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...もう良い加減に、生きる練習をしなければならぬ...
横光利一 「欧洲紀行」
...もう良い加減に一つ良いことをしとこうと思って来たんだから...
横光利一 「上海」
...良い加減に一度ヨーロッパの奴を捻じ上げとかないと...
横光利一 「上海」
...君らの論争も良い加減に結論をつけておかないと...
横光利一 「旅愁」
...良い加減に捨てても置けないことでもあるしして...
横光利一 「旅愁」
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