...僕は船艙に下りて行った...
石川欣一 「比島投降記」
...バリンバリンと船艙の空気を慄わせた...
梅崎春生 「狂い凧」
...おお、お前たちも乗れ」「えっ、三番船艙に、戦車があるんですか」「そうだ...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...なぜ、第一船艙が、とつぜん爆発したのであろうか?そんなことを、いま、しらべているひまはない...
海野十三 「爆薬の花籠」
...二人はその物音を追ってついに二番船艙の底まではいりこんだ...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...船艙(せんそう)の底にでもいるように...
徳田秋声 「黴」
...艙梯(そうてい)に踏みかけたる足ははたと止まりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...赤帽は私のスーツ・ケイスをかついで改札口から薄暗い「艙(ハツチ)口」の底の方へ駈け下りて行つた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...毎日單調な船艙生活が女たちにはたまらなかつた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...牧田がブラリと船艙へ降りてきた...
久生十蘭 「ノア」
...後部の艙口のそばへ酒樽を持ちだし...
久生十蘭 「ノア」
...立山丸にいるのだと思いこんで下艙へ寝に行くためにウロウロと艙口を探しまわった...
久生十蘭 「ノア」
...船艙(キャアル)の口から飛び込んで船底に頭を打ちつけてごねやした...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...うす暗い艙(くら)の中から出て来る恰好は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...動揺を修正し安定を保つ彎曲艙骨(ビルジ・キイル)の装置...
牧逸馬 「運命のSOS」
...船艙(せんそう)の覆(おお)いにまで黒人植民兵を満載して仏領アフリカから急航しつつあった運送船が...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...艙口の方へ行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ドツクの底や船艙の石炭庫などで行はれるばくちであつた...
吉川英治 「折々の記」
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