...われに渡して疾(と)く逃げずや」「返す返すも舌長し...
巌谷小波 「こがね丸」
...龍之介隆一兩先生合作鬼趣圖をみてよめる狂歌ろくろ首はいとしむすめと思ひしに縞のきものの男の子なりけりうばたまのやみ夜をはけてからかさの舌長々し足駄にもまたと達筆で書いた碧童の筆蹟があるのをみるまでは...
小穴隆一 「二つの繪」
...舌長(したなが)の一言……寄人のぶんざいをもって...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...その方も舌長なことをほざくと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...己れ舌長な――許さんぞ」奥村主殿は一刀を引き抜いて...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...この間舌長(したなが)さんがうめいことをいッたぜ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...「この舌長奴(したながめ)を...
吉川英治 「上杉謙信」
...武門の神に代って小屋もろとも踏み潰し堕落武士の見せしめとしてくりょう」「えッ舌長(したなが)な広言ッ」べッと柄糸に唾をくれた投げ槍小六が...
吉川英治 「剣難女難」
...いまだ懲(こ)りずに待ち伏せて、新九郎を討って取らんとは笑止千万!」「何をッ、宮津文珠(もんじゅ)の荒侍、汝ら一人を討ち取れずに何とする」「おお、その儀なれば、絶えて久しく鞘(さや)の眠りにある来国俊(らいくにとし)、錆拭(さびふ)きがわりに斬ッて斬ッて斬り巻くってくるるぞよ」「ええ、舌長な広言、それッ、彼奴の細首を打ち落せ!」と罵って、後ろへ身を隠したのは紛(まぎ)れもない京極家の溝口伊予...
吉川英治 「剣難女難」
...舌長な腐れ学者め! うごくなっ」と...
吉川英治 「三国志」
...「舌長なくされ学者め...
吉川英治 「三国志」
...何でひとの智恵を借ろうか」「舌長な曲者(くせもの)め...
吉川英治 「三国志」
...戦冠をいただいてこの陣前に舌長(したなが)の弁をふるうなど笑止に耐えぬ...
吉川英治 「三国志」
...この呂宋兵衛の目から見れば子供のいたずらだわ」「舌長(したなが)なやつ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...舌長いことでは古来から有名である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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