...舌三寸の上だけへ魂が宿ったと思うくらいに変な味がした...
夏目漱石 「坑夫」
...能(よ)うも能(よ)うも舌三寸(したさんずん)に欺(だま)しつけて心(こゝろ)のまゝの不義(ふぎ)放埒(はうらつ)...
樋口一葉 「うらむらさき」
...舌三寸で芝居をせずば...
正岡容 「圓朝花火」
...扇一本舌三寸で芝居をせずば...
正岡容 「小説 圓朝」
...扇一本舌三寸でこの私は天地万物あらゆる姿を写しいださいでおくものか...
正岡容 「小説 圓朝」
...扇一本舌三寸という自分の言葉の地雷火を...
正岡容 「小説 圓朝」
...扇一本舌三寸が絶対金科玉条の落語家世界から...
正岡容 「小説 圓朝」
...そして、扇だ、一本の扇だ、舌三寸だ、ただそれだけの正直な武器(えもの)で、正直な生活のドまん中から立ち直ろう、立ち上がろう、あくまで活き活きと進軍していこう...
正岡容 「小説 圓朝」
...舌三寸で人情情景さながらに描き尽すに至る迄は...
正岡容 「小説 圓朝」
...「扇一本、舌三寸で、夜の更けたのも、花の咲いたのも、火の燃え上がるのも、マザマザとそこへ見せてこそ、ほんとうの『芸』じゃねえか...
正岡容 「寄席」
...たゞ単に扇一本舌三寸で老若の悲喜を浮彫りにし...
正岡容 「寄席風流」
...俺の舌三寸でおめおめ降るわけはないし」と...
吉川英治 「三国志」
...舌三寸をもって主君の使いをする資格などはない...
吉川英治 「新書太閤記」
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